運動不足を解消、手軽にできる室内運動

「梅雨になると外出が面倒になる」「余震が心配で外に出る気になれない」という人も少なくないだろう。子どもの外遊びに不安を覚える親も多い。家に閉じこもりがちになると、運動不足になり、肥満や精神的なストレスの要因になりやすい。子どもも大人も手軽にできる室内運動を紹介する。

「子どもを室内で運動させるには、遊びの要素があると効果的」と言うのは、日本レクリエーション協会(東京都千代田区)の福祉レク・研究開発チームの小久保信幸チーフ。「挑戦して達成感を味わえるような運動がいい」。それが次への意欲につながる。2人でやれば共感を呼び、成功体験が倍加することもある。

お勧めの一つは2人で行う「タッチレスリング」。右手同士で握手し、その体勢のまま、左手で相手の膝を触った方が勝ち。互いに自分の膝は触られないように動くので、全身運動になり、子どもが夢中になる。「親子でも十分楽しめる。体格が違う場合は、片方は触りにくい場所を目指すことにしてハンディを付けるなど、いくらでも工夫できる」(同チームの小山亮二ディレクター)

無駄な動き多く

握手した手を使い相手のバランスを崩す「バランス崩し」もいい。右足のつま先を突き合わせ、左足を後ろに引き、右手で握手。合図に合わせて、握手した手を押したり、引いたり、いなしたり。片足でも動いた方が負けというものだ。バランス運動で、平衡感覚や体幹(体の軸)の強化につながる。

「こういった無駄な動きが多い運動は、自分の体を思ったように動かすトレーニングになる」と小久保さん。体の使い方を知らない子どもが増えている中、遊びに没頭しながら、トレーニングができるなら一石二鳥だ。子ども同士や親子、家族で楽しめる室内運動を左図にまとめてみた。

「震災以降、日課だったウオーキングから何となく遠ざかってしまった」という人もいるだろう。ウオーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動はメタボリックシンドローム対策に有効だが、室内で行うなら自転車型トレーニングマシンやランニングマシンなどを購入するしかないと思いがちだ。

運動の場決めて

だが、「室内でも手軽に有酸素運動ができる」と力説するのは、日本健康運動研究所代表で健康運動指導士・ヘルスケアトレーナーの菅野隆さんだ。「20~30センチある玄関ステップの昇降を毎日30分以上続け、半年で8キロやせた男性もいる」

こういった踏み台昇降運動は、行政のメタボ予防プログラムなどにも導入されているが、単調で飽きやすい。そこで、音楽を聴きながら、あるいは雑誌などを見ながら行うといいという。運動をする場を決めておくというのも、意識付けにいいという。

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