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放射線、日常でも周囲に存在

2011/3/26 日本経済新聞 夕刊

見えない放射線の健康被害は恐ろしい。しかし、私たちは普段から自然界の放射線を受けている。正確な知識と冷静な判断で、パニックに陥らないことが重要だ。

避難所で放射線量の検査を受ける人たち(23日、福島市のあづま総合体育館)

放射線が体に当たると、生体の設計図といわれる遺伝子を傷つける。そのため、がんになるリスクを高めたり、不妊になったりする危険がある。ただ、傷ついた遺伝子は細胞の自然の修復力で元に戻るので、少量の放射線なら健康への心配はない。

CTでも被曝

実際私たちは日常から、健康への影響がない程度の放射線にさらされている。普通に暮らしていても、日本人は1年間に1人1.5ミリシーベルトの放射線を受けている。身の回りの土や岩などから放射線が出ているほか、宇宙からも宇宙線という放射線が常に降り注いでいるためだ。普段から口にしている魚や野菜、果物などにも、放射線を出す放射性物質がわずかに含まれている。

「ラドン温泉」に含まれるラドンも放射性物質のひとつ。地下や鉱山などから気体として大気中に出てくるが、日本人はラドンなどを吸い込むことで1年間に1人0.45ミリシーベルトの放射線を受けていると試算されている。

医療機関で受診する検査からも、放射線を受ける。例えばコンピューター断層撮影装置(CT)で胸部の検査をすると1回で6.9ミリシーベルトの被曝(ひばく)をする。

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