禁煙外来に患者殺到

10月からたばこが大幅に値上がりし、禁煙を試みる人が急増している。医療機関の禁煙外来には患者が大勢詰めかけ、成功率が高いとされる新しい禁煙補助薬が品薄状態になるほどだ。新規患者を断る病院もでてきた。
患者に禁煙治療を説明するケイアイ秋葉原クリニックの熊丸裕也院長(東京都千代田区)

東京都千代田区にあるケイアイ秋葉原クリニックの禁煙外来では、16日から新規受診の受け付けを停止した。9月に通常の3倍の患者が来院し、値上げが実施された10月は5倍のペースに増えたという。「このままでは通院中の患者さんにも影響する」(熊丸裕也院長)と判断した。

受け付け停止直前の15日に、同クリニックに駆け込んだ女性会社員(41)は「最近禁煙に成功した会社の同僚に『薬が品薄だから早く行った方がいい』と言われていたが、間に合ってよかった」と胸をなで下ろす。

禁煙外来を設けていた昭和大学病院付属東病院でも「年内は受診を受け付けていない」という。

増産追いつかず

新規患者の受け入れ中止は、禁煙補助薬の在庫が払底していることが背景にある。ファイザーは禁煙補助薬「チャンピックス」を8月まで月7万人分供給してきたが、9月は17万人、10月は6日時点で8万人分を出荷した。当初予測を大幅に上回ったため、12日に医療機関に薬の処方延期を要請。禁煙啓発広告も自粛した。薬の増産を急ぐが、輸入元のドイツでの生産が間に合わず、「供給体制が整うのは来年1月になる見通し」(同社広報)という。

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