東京都済生会中央病院の三田村秀雄心臓病臨床研究センター長も「心拍数は1分間70回前後が適切だが、何年も前から速い、遅いのであれば、それほど深刻に考える必要はない。むしろ脈は健康状態をみるマーカー。安静時でも急に速くなった状態が続くようだと、体に異変が起きているかもしれない」という。

でもやはり気になる。心拍数が1分間90回だと寿命は49年。記者は今、45歳。どうすれば、心拍数を下げられるのか。林所長に聞いてみた。

「毎日、分速80メートルの早歩きを最低20分続ける。3~4カ月たつと、脈拍数は5~10減る。マラソン選手のように心臓が鍛えられるわけではないが、自律神経の過剰反応は抑えられる」と助言する。

心拍数と寿命との関係には半信半疑だが、早歩きが健康にいいのは間違いなさそう。明日から実践してみるか。

(編集委員 矢野寿彦)

[日経新聞朝刊2010年9月12日付]

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