足の不調、中敷きで改善 扁平足や外反母趾に効果

最近、足と健康の関係が注目されるようになり、足の不調を改善する機能を持つ靴や中敷きが登場している。なかでも中敷きは手軽に使えて、自分の好みの靴に合わせられるので重宝する。この中敷きを効果的に使うにはどうしたらいいのか、専門家の話を聞いた。

整形外科医の処方で作る留め具つきの足底板。足裏のアーチ構造をサポートする

足が疲れやすい。長時間歩くと足指の付け根部分が痛い。足裏に筋肉痛が走る。つま先立ちができない。運動中によく転ぶ。そんな症状は、人間の足が持つ独自の関節構造が崩壊しはじめたサインかもしれない。

人間の足はつま先とかかとで地面を支え、土踏まずが浮いた立体的な関節構造(アーチ)を持つ。これで歩行時の衝撃を吸収するとともに、スムーズな二足歩行を実現している。アーチがつぶれると土踏まずのない扁平(へんぺい)足に移行し、様々な症状を引き起こす。加齢現象のひとつだが、運動不足で足の筋肉が衰えた現代人では世代を問わず扁平足が増えている。

厚生労働省の2005年の患者調査報告では、扁平足で病院を受診した人は1日当たり300人と、20年前の3倍に増えた。痛みが足全体に広がる後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)機能不全症と診断される人も30代、40代の女性に増えているという。

O脚、X脚を修正

そこで最近、注目されているのが足の症状を改善する中敷き(インソール)だ。靴店やドラッグストアの店頭には、様々なタイプの中敷きが並ぶが、足の外科医でもある日本靴医学会の井口傑理事長は「症状に悩んでいる人ほど、自分に合った中敷きを選ぶのが難しい」と話す。

靴の中敷きで一般的なものは、靴のクッション性を高めるもので、靴のサイズを微調整するためにも用いられる。通気性を高めたり、防臭効果があったりする中敷きもその一種だ。井口理事長は「こうした中敷きも上手に使えば足のトラブルを解消できる」と話す。例えば、足指の付け根など一部分が痛む場合、クッション性の高い中敷きを選ぶと痛みが軽減する。

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