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「実は水泳を……」と話しはじめたとたん、「習ってるの?」「どこで」「いつから」と矢継ぎ早に質問され、本当に言いたいことが言えなくなる。「水泳ですか! 体にいいですよねェ。実は私も……」と話を横取りされる。こんな経験をしたことはありませんか。

その話題に関心が高いとき、聞き手は気持ちが先走り、落ち着いて聞くことができなくなりがちです。気をつけないと誰もがこのパターンに陥りがちです。

相手に気持ちよく話してもらい、自分も気持ちを乗せて聞くためには、まず「共感のあいづち」が大きな役目を果たしてくれます。「そうですね」「本当ですね」「分かります」「私も同じです」「おっしゃる通り」「たしかに」などと言葉を豊かに持ち、使いこなしてみて下さい。共感されるとうれしくなり、もっと話したいと身をのり出してくれるはずです。

さらに質問をはさみ込むと、話はもっと進みます。「大変ですね。で、どうなさったのですか?」「なるほど、でも何故?」と、共感に質問をプラスして短く、がポイント。これだと話をさえぎらずに済み、質問だけの尋問調も避けることができます。

一般的に男性は質問上手でも共感が苦手。女性は共感できても質問が下手と私は感じています。私たちは性別年齢を問わず、自分の話をよく聞いてくれる人に心を開き信頼を寄せていくもの。いくら関心度が高くても出しゃばらず、気持ちよく受けとめて下さい。

(コミュニケーション塾主宰 今井 登茂子)

[日経プラスワン2010年7月10日付]

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