厳選 お正月に楽しむスマホアプリ2014年版
家族で盛り上がる12選
家族や親戚が一堂に会す年に1度のお正月。みんなでわいわい話をしたりテレビを見たりするだけで笑顔になれる、誰にとってもすてきなひとときに違いない。ただふっと盛り上がりが途切れてしまうことも。そんなときにはスマートフォン(スマホ)の力を借りよう。
場つなぎにぴったりな家族で遊べるアプリや、年始めの澄み切った心に響くアプリ、子供に教えたくなるアプリ――。星の数ほどある中から、最新でお正月にぴったりなアプリを厳選してご紹介しよう。ただしあくまで休日の主役は人でありスマホは「従」。つい夢中になって、家族や親戚との貴重な時間を削ってしまわないようにご注意を。
【写真】あのときの写真はどこ?瞬時に見つけるにはこれ
「去年の夏、シンガポール行ったんでしょ? 写真見せてよ」。祖父母の家でおせち料理を食べていたらこんなリクエストがいきなり投げかけられた。スマホ内にたまった膨大な写真の中から探し出そうとしたが手間取って見つからない――。そんなシーンでは「Scene」が大活躍する。
写真群を時系列に並べてくれ、スクロールしながら月や日付を手掛かりに目的の写真を見つけやすくしてくれるアプリだ。iPhoneなどの標準写真アプリも時系列に写真が並ぶが「9月20日に撮った写真」などとピンポイントでは探しづらい。Sceneに頼れば簡単に見つけ出せるようになる。家族みんなで使えば、複数枚の写真をアルバムにして共有もできて便利だ。
対象:iOS版、Android版
価格:無料
【年賀メール】自分が主役のくすっと笑えるアニメを親友にお届け
親友に年賀状をうっかり出しそびれてしまったことに気づいた、さあどうしよう。おわびを入れるにしても、無料チャット「LINE」やメールではいつもと変わらず味気なさ過ぎる。そんなときにぜひ使ってほしいのが「ElfYourself by OfficeMax」だ。
自分のアバター(分身)がシーズンに合った踊りを披露する、くすっと笑えるアニメを手軽に作成できる。アバターの顔の部分がくりぬいてあり、自分や家族の写真を貼り付けられるのがミソだ。自分の顔をしたアバターが軽快なステップで面白おかしく踊るさまは見ているだけで楽しい。メールや交流サイト(SNS)で送れば、年賀状の無礼を許してくれるかもしれない。
対象:iOS版、Android版
価格:無料
【音楽】1時間であなたも「ボカロ」作曲家の仲間入り
青く長い髪をなびかせて踊るCG(コンピューターグラフィックス)のバーチャルアイドル少女「初音(はつね)ミク」。歌声を合成する技術「ボーカロイド」(ボカロ)で歌うさまは本物の歌手そっくりだ。誰でも作曲家になれるボカロの世界に、元日にデビューしてみてはいかがだろうか。ヤマハが提供する入門者向けの「VOCALOIDfirst」を使えば、1時間後には女の子の歌手が自分だけの1曲をスマホ上で歌ってくれるようになる。
使い方はいたって簡単。1小節ごとにあらかじめ用意されたメロディーを選び、歌詞を入力していくだけ。センスは必要だが音楽の知識は全くいらない。家族みんなでスマホを囲んで、「我が家のテーマ曲」なんて作ってみてはどうだろう。
対象:iOS版
価格:無料
【子供】ぐずる息子たちもこれを与えておけば、きっとおとなしく
帰省から戻る高速道路が大渋滞。手持ち無沙汰の息子は車内で大騒ぎ――。そんなときには無料の動画配信「GyaO(ギャオ)」が子供向けに作ったアプリ「GyaO!KIDS」をインストール。男の子や女の子が喜ぶ動画がずらりとラインアップされていて次々再生できる。スマホを手渡しておけば夢中になって黙って見ていてくれること請け合いだ。画面の表示はひらがなが中心のため子供でも手軽に使える。
「ヒーロー」「えほん」「のりもの」などジャンル別や、「5分」「10分」など動画の時間別で絞り込める。見過ぎないよう、30分または1時間後にアラームを流す工夫もある。見られるのは無料かつ子供向けだけなので、誤って有料の映画や大人向け動画が再生される心配はない。親としては安心だ。
対象:iOS版
価格:無料
【ゲーム】スマホがカード代わり、家族全員でUNOを
毎年一家そろってトランプするのもワンパターンでさすがに飽きた。だったら全員のスマホを取り出して、誰しも一度は経験があるUNOで遊ぼう。「UNO HD」があれば、複数のスマホを連携させ、同じゲームに家族全員で参加できる。
各スマホにこのアプリを入れ、その家の無線LAN環境に接続。それぞれ参加のボタンを押せばゲーム開始だ。画面には自分の手持ちカードだけが表示されており、「捨てる」「引く」などボタンを押していくだけ。シニア層でも悩むことはない。ぜひ輪になって座って遊ぶことをお薦めしたい。なお全世界の人々と対戦できる姉妹版「UNO&Friends」もある。
対象:iOS版、Android版
価格:500円(iOSの場合)
【ダンス】お茶の間で、流行曲に合わせてみんなで踊りまくろう
体を動かすことをみんながいとわないアグレッシブな一家には、「GO DANCE」で踊りの対決するのはどうだろう。従来なら家庭用ゲーム機でなければ実現できなかったモーションキャプチャー付きのダンスゲームが、スマホやタブレット(多機能携帯端末)で遊べるようになった。
ダンサーの振り付けに合わせて自分も踊り続けると、カメラで体のポーズが振り付け通りか瞬時に採点してくれる。順に踊って点数を競うのだ。流行のダンスミュージックに乗って踊るのは、なまった体にはちょうどいい運動になるし単純に楽しい。難しくないので子供からシニアまで年齢や性別を問わず踊れる。
画面が小さいのでタブレットの方が遊びやすい。ただアップルのセットトップボックス「AppleTV」を持っていれば、スマホから大画面テレビに映し出せる。お茶の間を即席のダンスステージに仕立てて、健康的なお正月と決め込もう。
対象:iOS版
価格:200円
【日記】美しい画面だから毎日つけたくなる、さらば三日坊主
一年の計は元旦にあり。毎年日記が三日坊主で終わってしまうなら、今年は心機一転スマホでつけると長続きするかもしれない。「DayOne」は優れた使い勝手の画面デザインのおかげで、カレンダー形式などで過去の日記を振り返りやすいのが特徴だ。やる気をかき立ててくれるので、文字や写真を使って毎日じっくりと日記を書き込みたくなるから不思議だ。
書いた場所や写真の場所を地図で表示したり現在地の天気を自動入力したり、スマホならではの機能もふんだんに用意した。特に便利だと感じたのは、クラウド連携。例えば朝起きてパソコンで書き始め、続きをスマホで書き進めるといったことができるのだ。タブレットにも対応している。
対象:iOS版
価格:300円
【家計簿】今年こそは、と思うなら口座の入出金の監視だけでも
日記と同じぐらい「今年こそは毎日つけたい」と多くの人が元日に誓うこと。それは家計簿かもしれない。スマホ革命のおかげで、ズボラで何回も挫折した人でも長続きする方法が登場した。自分の金融資産をネット連携で一括管理できるアプリを使う方法だ。
代表格が「Moneytree」。銀行やクレジットカード会社のオンラインバンキングから、自動的に自分の金融資産の入出金履歴を取得してくれる。カテゴリーの自動分類など、ズボラ人間にはありがたい機能があちこちにちりばめられている。自動化こそがこのアプリの本懐。手間がかかる日々の出費の記録はあきらめて、まずは口座の出入りを監視するところから始めてみてはいかがだろうか。
対象:iOS版
価格:無料
【旅行】ガイド本が丸ごとスマホの中に、検索も楽々
スマホの地図さえあれば何とかなると思った年末年始の海外旅行。しかし表記は現地の言語なので道に迷ってしまった。やはり日本語で書かれた紙の旅行ガイド本は旅先では頼りになる強い味方だ。
旅行ガイド本をまるまるスマホアプリに仕立てて、地図やお店情報を手軽に参照できるようにしたのが「海外版マップルリンク」だ。「まっぷる」や「トラベルデイズ」など昭文社が刊行する旅行ガイドの購入者向けの無料特典で、位置情報機能を使って現在地のそばのお店も検索できる。ホテルでは紙でじっくり予定を立てて、外に出たら後はスマホにお任せ。そんなスマートな旅行が実現できる。なお別に国内向けのアプリもある。
対象:iOS版、Android版
価格:無料
【ライフログ】人生の旅路を余すことなく克明に記録
旅先では思わぬ寄り道がすてきな出会いを生む。しかし土地勘のない場所だけに、後で振り返ってもそれがどこだったのか正確に思い出せないことがある。「Moves」を使えば、スマホの位置情報を活用して1日の移動履歴を刻々とライフログとして全自動で記録してくれる。
「10時10分から20分間は駅から博物館へ歩き」「その後2時間半は博物館に滞在」「14時からはタクシーで市内のショッピングモールに移動」など、時系列で自分の行動をたどれる。思い出を呼び起こすのに一役買ってくれる。歩数や消費カロリーも計測してくれる。同種のアプリはほかにもあるが、画面デザインが秀逸なうえ最新型iPhone5sが搭載する「M7」と呼ぶ予備プロセッサーに対応。バッテリー消費量を抑える工夫があることから、競合を一歩リードする人気を集めている。
対象:iOS版、Android版
価格:無料
【健康】不思議、スマホのカメラで心拍数を診断してみては
「最近心臓の調子が悪くてね」。実家に帰った時に祖父がこんな心配を口にしたら、スマホで簡易的な健康診断をしてあげてみよう。そのためのアプリが「Instant Heart Rate」。カメラ部を覆うように人さし指などを置くと、レンズを通して撮像素子が血流を計測し心拍数をはじき出してくれるのだ。本来写真用のカメラを健康目的に有効活用している。
変わった使い方では、即席のウソ発見器。平常心なら心拍数は変わらず、ウソをつくと動揺して上がるはず。日ごろ聞きにくい質問で子供たちを問い詰めてみると白状してくれるかもしれない。
対象:iOS版、Android版
価格:200円(iOS版の場合)
【学習】日本最大級の国語辞典を受験中の我が子に
正月そっちのけで勉強に励む子供になにかよいお年玉はないものか。だったらデジタルネーティブな息子・娘たちには、「毎日持ち歩くスマホで今年はもっと勉強しなさい」とアプリの辞典をプレゼント。国語辞典なら小学館の「大辞泉」がお薦めだ。
収録語数は約27万語と最大級で、年に3回新語の追加や内容の改訂もされる。古い知識に惑わされることがないのは安心だ。検索結果には関連語や類語なども一覧表示される。おかげで次々と調べ物を進めていけるので、知らず知らずのうちに物知り博士に育ってくれれば親としては願ったりかなったりだ。
ちなみに実は本アプリは無料。一気に15語までは無料で検索でき、それ以上は15分ごとに1語ずつ再び検索可能になる。懐が痛まずにお年玉をあげられるのはありがたい。
対象:iOS版、Android版
価格:無料(iOS版の場合)
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