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ブームの予感(日経MJ)

歴女、古墳にコーフン 「丸みやくびれがカワイイ」 前方後円墳型クッション…関連グッズも人気

2013/9/15

古墳人気が盛り上がってきた。シンプルで個性的な形にひかれ、キャラクター感覚で古墳を愛する若い世代が増加しているのだ。今年は夏のキトラ古墳公開に始まり、秋以降は古墳関連グッズの販売も相次ぎ予定されている。数年来の歴史ブームの中で注目が高まっていた城郭に次ぎ、急浮上中だ。
武蔵府中熊野神社古墳を訪れ、古墳の話で盛り上がる「古墳にコーフン協会」のメンバーら(東京都府中市)
武蔵府中熊野神社古墳展示館ではレプリカの古墳内部に入り、石室の様子を見ることができる(東京都府中市)

「表面のあの丸み、触りたい!」。7世紀中ごろに建立された武蔵府中熊野神社古墳(東京都府中市)に集まった男女5人組は酷暑をものともせず古墳に見入った。今年1月に設立された「古墳にコーフン協会」のメンバーだ。

協会は「まりこふん」の名前で古墳の歌などを歌うブルース歌手の藤田麻里子さんが設立。「丸かったりくびれていたり、古墳の形ってかわいいじゃないですか。考古学など難しいことは抜きに楽しみたい」との思いからだ。ネット上で反響を呼び現在は30代を中心に20人まで会員が増加した。1~2カ月に1度、各地の古墳をめぐる。

「古墳は前方後円墳をはじめどれも個性的で、素人が見ても何を表現しているのか気にならずにはいられないもの」(立命館大学の和田晴吾名誉教授)と、古墳の形に魅せられるのは故なきことではないようだ。

コーフン協会の古墳めぐりに飛び入り参加した会社員の立花優子さん(32)は「歴史には詳しくないが、完成されたフォルムは見れば見るほど魅力的」と今年春から精力的に全国を回っている。

こうした動きは各地で増えているようで、福島県の大安場古墳では、8月10~11日に開いたイベント来場者が約5千人と1年前より倍増した。「従来の中高年に加え、若い世代が多く訪れるようになった」(広報担当者)。8月18~25日にはキトラ古墳(奈良県明日香村)の石室が初めて一般に公開された。3600人の定員に1万6000人が殺到するなど、今後もファンが増えそうだ。

現地に行くだけが楽しみ方ではない。コーフン協会が提唱するのが「古墳空目(そらめ)」。前方後円墳などの形に見えるものを探しては「古墳発見!」とツイッターで投稿する遊びだ。投稿の輪は次々広がり、春以降集まった空目は60件を超えた。鍵穴から、貝の形をした英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルの企業ロゴまで様々な「発見」が並んでいる。

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