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ブームの予感(日経MJ)

気疲れイヤ、「1人カラオケ」若い世代で増加 客の3割占めるチェーンも

2012/8/19

何人かで繰り出して盛り上がったり、歌唱力を競ったり。そんなイメージの強いカラオケを1人で楽しむ人が若い世代で増えている。単なる歌の練習だけではない。利用者らの声から透けて見えるのは、同僚や仲間と来店したとき、周りの空気を読んで「その場が盛り上がる曲を選ぶ」ことへの気疲れだ。最近は他の娯楽施設でも見られるマイペース派の台頭は、人付き合いと、心からの満足を得る時間をはっきり区別したい、という若者心理の変化を映しているようだ。

■「友達と行くと思う存分歌えない」

一般的なカラオケボックスでも1人で歌う人が増えている(東京都品川区のビッグエコー五反田店)

東京都江戸川区の会社員、新村亮治さん(29)は2年前から週2回のペースで1人カラオケを楽しんでいる。主に自宅周辺の店で会社帰りや週末の午後、1回あたり3時間ほど過ごす。「周りを気にせず、洋楽とか自分の歌いたい曲を心おきなく歌えるのがいい」。会社の同僚ともカラオケに行くが3カ月に1回程度。「そこには歌う楽しさがない」

7月中旬の土曜日、都内の店で初めて1人カラオケを体験した横浜市の30代男性会社員は大いに満足した様子。「同僚と行くときは好きな曲よりも、布施明など上司が知っている曲を選ぶ。同世代とのカラオケでも知名度の低いアルバムの曲は歌わない」。17歳男子学生は、友人とカラオケに行くと「得点を競う歌合戦になって思う存分歌えない」ので1人の方が楽しいという。

■1人専用のカラオケ店やルームも

昔から新曲の練習やストレス発散のために1人でカラオケ店を訪れる客はいた。ただ、ここ数年の市場規模が横ばいのなかで、大手各社の利用者に占めるその割合は着実に高まっている。「ビッグエコー」を運営する第一興商では現在約25%と3年前から5ポイント増。家族連れの客が多いシダックスでも2009年から6ポイント増え足元では約2割に達した。郊外中心に「カラオケ本舗 まねきねこ」を約300店展開するコシダカホールディングスの1人客の比率は現在3割弱で、09年より20ポイントも伸びた。

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