MONO TRENDY

ブームの予感(日経MJ)

カラオケ超える楽しさ 「ショー・クワイア」人気の理由 ヒット曲、歌って踊ってスター気分

2012/8/5

■コンテストに1歳から70歳超まで参加

コーラスとダンスで観客を魅了するショー・クワイアのグループ「ガールズトーク」(東京都港区のモーフ東京)

歌と踊りの組み合わせは古くからある。「カエルの王女さま」を担当した渡辺恒也プロデューサーは「誰でも知っている名曲に振りを付け、みんなで盛り上がる。見たり、習ったり、まねたりするものではなく、一般の人がつくり上げる新しいエンターテインメント」と解説する。ドラマ放映中に企画したショー・クワイアのコンテストには、1歳から70歳超まで139組が参加した。

東京都港区の「プレンティー・ミュージック・スタジオ」では1年前にショー・クワイアのクラスを始めた。春ごろから生徒が急増し、現在のレッスンは週3日で4回。6月に入会した会社員の塩見由香さん(39)は、「若いころにアイドルを夢見て養成所に通ったりしていた。カエルの王女さまを見て『これだ!』と感じ、すぐにネットで教室を検索した」と話す。内山雅子さん(47)もDVDでグリーを見てあこがれ、「カエルの王女さま」を見てショー・クワイアという言葉を知り、検索した。「踊りは学生時代にやっていたけれど、歌と両方やるのはとても難しい」と苦笑するが、埼玉県川越市から片道1時間かけて毎週レッスンに通う。

■自由な表現が魅力

ショークワイアの教室でレッスンする人たち(東京都港区)

教室を主宰する吉田森香さんは「ミュージカルと違って普段の生活に近い発声なので、誰でも取り組みやすい」と話す。月謝は4回で8000円だ。同教室で生徒たちを指導する美羽さんは仲間と5人でショー・クワイアグループ「ガールズトーク」を結成。現在はライブハウスなどで活動している。

自由な表現が魅力のショー・クワイア。Lダンススタジオの塩見さんは「震災や原発事故など様々な困難に直面している今こそ、歌や踊りで自分を解放し、仲間と一緒にハーモニーを奏でることが大切」と強調する。ただ、著作権法では保護対象となる楽曲を公に上演・演奏できるのは非営利目的に限られる。今後、ブームが広がると著作権上の問題が議論される可能性もある。

(中村奈都子)

[日経MJ2012年7月2日付]

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