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ブームの予感(日経MJ)

オンチでもカラオケ上手に? 「音程感」訓練法とは 「大人のための音感トレーニング本」著者に聞く

2012/7/15

ド、レ、ミなどの音が識別できる「絶対音感」は幼児期にしか身につかないとされる。訓練によって大人でも絶対音感に似た「音程感」という感覚が養えるとの自説と訓練法を書いた「大人のための音感トレーニング本」(リットーミュージック、1995円)が売れている。1万冊でヒットとされる音楽関連書籍にあって、発売1年で続編と合わせ約4万冊に。専門書にもかかわらず、カラオケ好きの多くの中高年が手に取り、「音痴を克服したい」という潜在需要をとらえた。著者の友寄隆哉氏に自説と出版の狙いを聞いた。

■どんなキーでも瞬間的に歌える能力

ともよせ・たかや 1959年那覇市生まれ。ジャズギタリスト、作曲・編曲家。譜面なしで即興で演奏するアドリブを得意とする。ライブハウスで演奏活動する一方、プロの歌手らに歌唱指導も行う。

カラオケボックスなどで急にキー(音程の高低)を変えられて、歌えなくなった経験はないだろうか。友寄氏によると、音程感がない人の特徴なのだという。音程感とは何なのか。

「絶対音感とはピアノなどで音を出したときに、その音を言い当てられる能力を言います。それに対して音程感とは簡単に言えば『どんなキーでも瞬間的に歌うことができる能力』とでも言いますか、音自体が何かは分からなくても、基準となる音があれば旋律がイメージできる感覚のことです」

「音痴は半ば先天的なものと捉えられ、鍛えるという発想が日本は乏しかった。音程感は絶対音感に似た概念であり、歌唱力には大きなプラスとなります。ただ、日本の音楽教育では課題曲をお手本通りに歌うことばかりが重視され、高い声、低い声といった個人の声域は無視されてきました。たまたまキーが合った人が『うまい』とされる。だからジャズなど転調が多い音楽や譜面のないアドリブに日本人は極端に弱いんです」

■「音程感」の訓練、大人の方が有利

音程感はどうすれば鍛えることができるのか。絶対音感は確かに音声識別能力が養成される幼児期のほうが有利だが、音程感はいろいろな曲を聴いている大人のほうがむしろ有利なのだという。

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