「若手の気持ちが分からない」 接し方、研修で学ぶ40代・惑いの10年

いつの時代も年配者は、職場の若手を批判的に見がちだ。ただ今の40代は下の世代とのギャップに特に深く悩んでいるという。経済成長を知る世代と知らない世代。それが意識格差の源だという。どんな言い方なら若手に通じるのか。悩める日々を送っている。

自分から部下に歩み寄ることが管理職の大事な資質(左が損害保険ジャパンの黒田さん)

「確認しろなんて指示は受けてません。それに悪いのは僕ではなく、あっちの部署でしょ」。メーカーに勤務する営業課長のAさん(44)は、20代後半の男性部下の言い訳に困惑した。

その日は顧客に見積書を渡すことになっていた。当日になっても報告がなく、心配になって尋ねたら、社内の別の部署から原価データが届いておらず、見積書を作れないという。期日に間に合うよう数日前には先方部署に念押しすべきだったと諭したときの返答だ。

「こんなことが日常茶飯事」とAさんは嘆く。「若手すべてではないが、基本は指示待ち。根は素直でまじめなので丁寧に説明すれば、ちゃんとこなす。でも『言わなくても分かるだろう』が通用しない」

働く目的に違い

育った時代が異なれば、考え方や行動様式に違いも生じる。独立行政法人労働政策研究・研修機構(東京都練馬区)は今年1月、世代間コミュニケーションについて企業に調査。社員を3世代に分類し、それぞれの入社時点での印象を企業に尋ねたら、キャリア意識などで違いが表れた。

今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
注目記事
今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら