今の40代が成人を迎えてからの時期は、晩婚化が進み、家族のあり方が変わり始めた時期と重なる。これに伴い、まだ子どもが小さかったり、結婚したばかりだったりという人も目立つ。男性も育児を期待される時代だが、若い世代ほど手慣れてはいない。仕事も忙しく、将来の教育費など不安も尽きない。
高松市に住む山内一郎さん(42)は4歳と7歳の女の子の父親。妻の誘いで地域の父親サークルの活動にも参加する。約20人のメンバーには20代前半もおり、山内さんが最年長だ。
サークルで最近盛り上がったのは「お父さんは立派だぞ、と子どもに見せつける機会を設けたい」という話題。「特に30代後半以上のメンバーで意見が一致した。年齢的にあと10年したら、子どもに格好いいところを見せられないから」。来年のハーフマラソンに参加することを決め、「すぐに息が上がる」と苦笑しながらも練習に励む。
第1子は32歳
急速に進んだ晩婚化。厚生労働省の人口動態調査によると、2010年の男性の平均初婚年齢は30.5歳と過去最高となった。第1子の父親の平均年齢も32歳まで上昇。「結婚適齢期」「結婚してこそ一人前」といった“縛り”がなくなり、最近は40代で結婚する人も多い。子育て時期は人によって大きく後ろにずれた。