ニッポンの社長、多い名前と出身地は?編集委員 小林明

最後に、どの出身地なら社長になりやすいのかについての統計を紹介しよう。

表6は出身地(都道府県)別の社長数を各都道府県の総人口で割った「社長輩出率」の都道府県別ランキング(2010年7月、東京商工リサーチ調査)である。

47都道府県で最も社長輩出率が高いのは山形。次いで香川、徳島、大分、秋田などの順で続いている。地区別に輩出率を比べると、特に四国、北陸、東北などで高いのが分かる。

なぜだろうか?

トップの山形は「実直、勤勉の県民性に加えて、伝統工芸品の宝庫と称されるほど家内工業が盛んであり、江戸時代は活発な北前船交易により港町が栄え、商工業の重点が高い土地柄」(東京商工リサーチ)とされる。

一方、2位の香川は「堅実な県民性と、目先が利くという意味で商売上手な気風が影響しているようだ」(同)という。要するに、気候の厳しい「東北」や「北陸」では粘り強さや冷静に将来を見据える予見力が優れ、地の利のある「四国」では社交性や経済観念が秀でているということらしい。

もちろん例外はあるだろうが、ビジネスに適した資質や環境を考える際には、1つのヒントになるかもしれない。ちなみに、人口が集中する大都市圏では、概して輩出率は低い傾向があるようだ。大企業や工場、商業施設などが集まっており、会社で働くサラリーマンが多く集まっているためと考えられる。

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以上、日本の社長に関する興味深い統計を紹介してきた。次回は「女性社長」に関する統計について取り上げる予定だ。



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