「北海道アイス」お取り寄せ対決 牧場直送、濃厚ミルク

夏になるとつい手が伸びるアイスクリーム(写真は三田牧場の「ミルク」)

夏になるとひんやり冷たいお菓子が欲しくなる。「今週の3つ星スイーツ」では、取り寄せできる北海道産のアイスクリームを特集した。アイスの基本原料はどこもほぼ同じだが、脂肪分の量や甘みの付け方などによって味わいには大きな違いが出る。今回、基本的な風味であるバニラやミルク味を食べ比べた。牧場が自ら手掛ける搾りたての牛乳を使ったアイスに高い支持が集まった。


北海道内にある牧場の牛乳を主原料に、道内の製造工場(工房)で作っている「アイスクリーム類」(下記の分類説明を参照)を対象にした。審査はいつものように専門家らで構成する「日経スイーツ選定委員会」が担当。専門家らがすすめる北海道にある10店舗の商品を取り寄せて試食した。

北海道のアイスというと、甘くてこってりとしたイメージがあるが、集まった候補を食べると、意外とさわやかで素朴な味わいの商品が多かった。牛乳本来の風味を生かすため、シンプルな味わいにしているという。星をとった2つの商品はその中では濃厚だったが、いずれも後味のすっきりとしたアイスだった。また、好みの違いが出やすい商品で、票が割れたため、番外編として専門家のおすすめの商品もそれぞれ選んだ。

各商品を紹介する前に、アイスの種類について簡単に説明する。牛乳の水分以外の成分(乳脂肪分やたんぱく質など)を総称して「乳固形分」といい、これを3%以上含むものを法律上「アイスクリーム類」という。さらに、成分の割合によってアイスクリーム類は3種類に分けられる。乳固形分15%以上かつ乳脂肪分8%以上なら「アイスクリーム」、乳固形分10%以上かつ乳脂肪分3%以上なら「アイスミルク」、乳固形分3%以上なら「ラクトアイス」と呼ぶ。それ以下は「氷菓」という分類になる。

最も重要な成分が乳脂肪分だが、それが高いからといって無条件においしくなる訳ではない。乳脂肪分はアイスの中では個体の小さな粒状になっており、作り方が悪く脂肪球が大きくなると口当たりが悪くなる。また、多すぎるとくどくなることも。アイスクリーム類は主原料の牛乳と乳製品に糖類で甘みが生まれ、バニラなどのフレーバー、鶏卵、添加物などでも味が変わる。これらをいかにバランスよく配合するかが決め手となる。

★★★(3つ星)=文句なしのおいしさ。スイーツファンならぜひ食べるべき
★★☆(2つ星)=抜きんでている
★☆☆(1つ星)=水準を大きく上回る
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