エンタメ!

裏読みWAVE

名前の流行100年史 戦前は「清」、戦後は… 編集委員 小林明

2011/5/27

参考情報をもう1つ。

最近は名前の音感やリズムをより重視するのもトレンドになっているそうだ。

まず音の響きから先に読みを選び、次に好きな漢字を当てはめて名前を決める親が増えているらしい。その結果、宇宙や大自然を連想させる漢字、月や星や光をイメージさせる名前が目立つようになっている。

それらの代表例をまとめたのが表4である。

とにかく画数が多く、フリガナなしではなかなか読めない名前がズラリと並ぶ。「いま日本経済には閉塞(へいそく)感が漂っている。だから、明るい未来を切り開くような新しいイメージの名前を付けようとしているのではないか」。そんな見方も取りざたされている。

「単に人気にあやかるだけでなく、親の思いやこだわりを込めた創造的で個性的な名前が増えている」。ムックや書籍の編集などを通じて子どもの名前の趨勢(すうせい)を見つめているベネッセコーポレーション・W&F事業本部の藤森園子さんはこう話す。

そもそも名前については、使える文字(常用漢字、人名用漢字、ひらがな、カタカナ)が戸籍法で定められており、常用漢字・人名用漢字以外の漢字やアルファベット、ローマ数字などは名前には使えないなど法的な制限がある。ところが読みについては基本的に自由で法的な制限がない。だから、本来の読みにはない「あて字」を使うケースが増えているというわけ。いずれにせよ、名前への感覚は昔と比べると様変わりしているのだ。

以上、今回は男性の名前の流行について色々紹介してきた。

続いて、女性の名前についても調べたところ、さらに興味深い実態が浮かび上がってきた。女性名の流行の変遷については、次回のコラムで取り上げる。

(次ページに過去99年分の名前ベスト10一覧表を収録しています)

読者の皆様のコメントを募集しています。コメントはこちらの投稿フォームから

エンタメ! 新着記事

ALL CHANNEL