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シシャモにマヨ、是か非か そのシシャモ、カペリン?

干物(2)

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NIKKEI STYLE

ひとつ前のテーマが「マヨネーズ」、そして今回のテーマが「干物」。その二つが、こんな風にリンクしている。

ご意見 シシャモにマヨネーズ付けなくて何つけるの?(浜松の Martinさん)
ご意見 シシャモにマヨネーズ+醤油+七味唐辛子は道内では非常にポピュラーな取り合わせです……ていうか居酒屋メニュー。
 さらにヒメダラ(商品名 スケトウの子?)・コマイ(別名カンカイ・氷下魚)、これの一夜干しをあぶって山盛りのマヨ+醤油+七味(よく攪拌しておく)にグサッとつっこんで口に入れるともうたまりません。お酒がすすみます。
 この食べ方はするめをはじめとして、他の干物一般にも非常によくマッチしますので、お試しあれ! ホタテなんかのフライ類にも合うなあ。でも個人的にはキュウリはヤダ(キュウリはキュウリウオ)(石仏頭@江別さん)

キュウリウオはキュウリに似たにおいがすることから付いた名。脂肪が多くあまり美味くないとされる。乾燥させたものに火をともしてろうそく代わりにしたことからキャンドル・フィッシュという別名もある。すごい脂肪。

シシャモは同じキュウリウオ科。アイヌ語の「スス・ハム(柳の葉)」がなまり、シシャモとなった。アイヌ伝説にちなんで柳葉魚と書く。柳葉敏郎との関係は知らない。

普通にシシャモとして売られているのはやはりキュウリウオ科のカラフトシシャモ、つまりカペリン。シシャモが体長18センチ、背中の方が黄色いのに対し、カペリンは体長24センチと大きく銀色。日本産より口が大きくうろこが細かい。そして安い。

以上は『貝と魚の大事典』によるが、同事典の「キュウリウオ」の項に「北海道方言ではキュウリ」とある。石仏頭@江別さんもそう呼んでおられるようだが、野菜のキュウリとの混同はないのだろうか。北海道の居酒屋で「キュウリ!」と言ったらどっちが出てくるのかな?

ともかく、北海道の皆さんには申し訳ないが、娘がシシャモにマヨを塗るような気配を見せたら、私は取りあえず阻止する。

ここでデスク乱入 シシャモマヨには僕も反対ですが、ヒメダラにはマヨだと思います。北海道のゴルフ場といえば、ゴルフよりもビール&ヒメダラマヨが楽しみなほどです。

本題のシシャモに関するものもさることながら、「味噌汁に天ぷら」関連メールが多かった。例えば……。

ご意見 「味噌汁に天ぷら」はうちの祖父母がよくやります。揚げた翌日の硬くなった食べにくいイモ天なんかを味噌汁に浸して食べています。これは単純に食べにくいからで、地域的にみんながやっているとは思えませんので、恥ずかしながらウチの家が下品というか、きたない食べ方をする家族なんだと思っています。
 ちなみにうちの父は硬くなったお餅(大福)をレンジでチンして牛乳をかけて食べたりします。自分のマヨっぷり、祖父母のイモ天、父の餅牛乳と、味覚と悪食も遺伝するんだな……とつくづく感じます(岩手県 Macaさん)

冷めた天ぷらは衣がとがって食べにくい。私の歯では特に食べにくい。おじいさま、おばあさまの気持ちは痛いほどわかるのである。

でも、大福に牛乳はどんなに痛くされてもわからない。

「味噌汁に天ぷら」は愛三岐辺りの行動である疑いが浮上したため急きょVOTE項目に入れたのであるが、名古屋の日野さんからは「周辺の若い人々に聞いてもそのような証言は得られなかった」との報告が届いている。

逆に「生まれも育ちも尾張の国な私は普通に入れています。おかしいとすら思っていませんでした」(生まれも育ちも濃尾平野さん)、「前日の冷たい天ぷらを翌日の朝食の味噌汁(当然赤だし)に入れるのは当然その通り、よく入れます」(少なくとも4世代以上前からの名古屋人38歳さん)、「小生、愛知県は西三河の産ですが、翌朝に残った天ぷらを味噌汁に入れるのは当然の行為、というか、そのために好みの天ぷらをキープするくらいに楽しみな食べ方でした」(名古屋在住けるぷちさん)といった証言も多数寄せられた。

世代差があるのであろうか。

ただ、岩手県のMacaさんのように「あの辺」以外の地域からも「やるぞ」メールが届いているのである。「京都の四条木屋町にある天ぷら屋さん『高瀬舟』では春雨の天ぷらがあり、赤だし味噌汁に入れるように言われる」(まるたさん)とか「広島出身の友人が30年以上前の広島時代に味噌汁に天ぷらをブチ入れていたと証言」(りばーさん)、あるいは「群馬生まれの祖母、神奈川生まれの母も残った天ぷらを翌朝の味噌汁に入れていた」(電脳文化桃さん)などである。

生粋の江戸っ子を名乗る方からも「翌日の味噌汁(信州味噌)に入れて食べるのが大好き」とのご意見が寄せられた。「新潟生まれ新潟育ちの母はタマネギだのニンジンだのを細切りにしただけで何の工夫もない天ぷらを味噌汁に入れます」(匿名子@埼玉県さん)というものある。

地域としては愛三岐一帯であろうが、個人技として全国で散発的に行われている可能性は否定できない。

私もこれ、ちょっとやってみたい衝動に駆られている。やわらかくなるんでしょ?

個人的に気になったメールがある。「あるラーメン屋さんでかき揚げ入りちゃんめんが期間限定で発売されているのを発見しました。チャンポンにかき揚げがのっかっていると思ってください。これは結構美味しかったです」(山口県 あきさん)というものである。

チャンポンにかき揚げ? チャンポンにかき揚げ? チャンポンにかき揚げー? 

ぬおーっ。

血圧が上がっていくー。心拍数が増えていくー。

何の意味もないが、函館で食った「味噌カレー牛乳納豆ラーメン」の写真で対抗しながら、今回はおしまい。

(特任編集委員 野瀬泰申)

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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