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パパが悩む 職場のオフサイドライン&マリーシア

職場を生き抜く「マリーシア」(1)

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日経DUAL

はじめまして。1歳2カ月の娘を持つ、32歳のパパです。いわゆるベンチャー企業に勤めています。もしかしたら聞いたことがあるかもしれませんが、体験ギフトという商品を作っています。1つ年上の妻もフルタイムの会社員で5月から仕事に復帰し、どちらかというと僕よりも慌ただしい日々で、月に7~8日間は海外にいます。

毎日はなかなか大変ですが、幸いにも認証の保育園にお世話になれまして、保育園の先生、病時保育の先生、両親、義父、義母などなどなど……に全面的に頼りながら、なんとか子育てライフをエンジョイしています。

子育ての悪戦苦闘ぶりや、現在準備中の出産祝い向けの体験ギフトについてフェイスブックなどでつぶやいていたら、以前からお世話になっている日経DUAL編集部のIさんからダイレクトメッセージが来ました。

「職場のオフサイドラインと、パパたちのマリーシアを探ってほしい」

はじめは何を言われたのか全く分からなかったのですが、詳しく聞くとこういうことです。

・他のパパの職場は、子育てにどの程度理解があり、どう気を使っているのか知りたい(周囲の様子を気にしなければならないということでオフサイドラインにたとえた)

・他のパパが使っている、子育てライフを生き抜くためのうまい立ち回り方があったら知りたい(マリーシアはサッカーを語る際に"ずる賢さ"などと訳される)

そういえば子育ての話、まじめにしたことなかったです

子育てに対する理解度なんて、企業や個人の状況に依存しますから一般化するのは難しいですし、マリーシアなんて果たしてあるのか――。お断りしようかと思ったのですが、これはいい機会かもしれないと、すぐに思い直しました。

周囲にパパたちは増えているにもかかわらず、この1年2カ月の間、こんなトピックについて話す機会はほとんどありませんでした。おそらくですが、僕のような新米パパは慣れない生活が続いていて、子育てについて相談したり、他の人の話を聞いたりすることが、なかなかないのではないでしょうか。

みんなどうしているんだろう。

確かに気になります。というわけで、同年代の忙しそうなパパたちをつかまえて聞いてみることにしました。

結論を先に言うと、(なんとなく予想していましたが)オフサイドラインの明確な基準は分かりませんでしたし、超絶使える子育てライフハックもありませんでした。

しかし聞いて非常によかったです。普段は仕事と飲み会しか興味がなさそうな友人も、かなりまじめに子育てと向き合っているのを知り、なんだか同志になった気になれました。様々な気づきがあり、刺激も受けました。

僕のように子育て話をしたことがない方がいらっしゃったら、ぜひ他のパパと話してみることをおすすめしたいです。意見を交換し、お互いをよく知ることでいいプレーができると、漫画『GIANT KILLNG』(ジャイアントキリング)で学んでいましたが、そのとおりだなと思います。

前置き(というか言い訳)が長くなりました。30代共働きパパたちのリアルな声を聞いてきましたので、成果を披露いたします。がんばれニッポン! がんばろうパパ!

ピッチの状況は、常に変わっている

オフサイドについて細かく触れ始めると大変なので、一番後ろのディフェンダーを超えてパスを受けてしまうと反則になるというざっくりした定義で話を進めたいと思います。

 自分が攻撃側とすると、ディフェンダーの様子を見ながら、「行けるのか、行けないのか」と逡巡します。この点が、子育てを理由に「早退していいのか、いけないのか」、「リスケしていいのか、いけないのか」と、職場の人の様子を見るのと似ているということです。

実は僕、最近まで意識したことありませんでした。そもそも差し迫って仕事を犠牲にしなくてはならないシーンがありませんでした。体験を販売する当社は、「働くという"体験"も良質でなければ」と考え、困っていたら助け合う雰囲気のある、手前味噌ながらとてもいい職場だからです。オフサイドラインはあってないようなもので、つい先日まで油断していました。

しかしオフサイドトラップは突然に(いや、だれもトラップはかけていないのですが)。入社の希望をいただいている方の面接の日に、保育園に預けていた子どもが熱を出してしまい、「お迎えに来てください」電話がかかってきたのです。

僕らの会社は10数人の小さな組織なので、面接は全員で交代で行う超重要イベントです。ですが、妻は海外、両親と義父義母も仕事や外出の予定があり迎えに行けないという最悪の状況。すぐにお迎えを頼める人は皆無で、面接を欠席するしか選択肢がありませんでした。

同僚は優しいので「しょうがない。大丈夫よ」と言ってくれましたが、面接相手にはご迷惑をかけてしまっているので、非常に申し訳ない気持ちになりました。「こういうときのために、信頼できるシッターさんなど手配しておけばよかったなあ」と後悔しきり。

 オフサイドラインがゆるゆるの相手(職場)でも、ピッチの状況は常に動いているわけで、何が起こるか分かりません。

「職場は子育てに対して非常に理解がある」というAさん(30代前半、弁護士、子ども・2歳、妻・フルタイム)も、「子どもからもらった風邪が続いて、1週間弱、会社に行けなかった」ときは、さすがに気まずかったといいます。

コンサルティング会社でマネジャーを務めるMさん(30代前半、子ども・1歳、妻・フルタイム)は、「とても寛容で、特に直属の上司は子連れの海外赴任経験があり相当に理解がある」という環境で働いています。

1週間の休暇を取って、家族で出かけた際に、トラブルが発生しました。旅行中に子どもが体調を崩し、1週間に加えて休暇を取ることになってしまったのです。「子どもが体調を崩しているとはいえ、その理由が旅行ですからね……」(Mさん)

どこにトラップが潜んでいるか分かりません。よりシビアな職場では、なおさら神経を使います。

「その場にいること自体が求められる労働集約的な職場では、かなり冷たい目で見られますよ」と話すのは、小売企業に勤めるBさん(40代前半、子ども・小学生と中学生の2人、妻・パートタイム)。

現在はオフィスワークなのでそんなことはないけれど、売り場に立っていたころは、短時間勤務の際の風当たりが強かったといいます。

とはいえ、職場の理解度が高いにせよ低いにせよ、できることは実はシンプル。なるべくいろいろなシーンを想定して、手を打っておくしかありません。

「早く帰る必要がある時はそうするし、その分、子どもが寝てから働くなど、臨機応変に仕事する。それで結果が出れば問題ないので、職場に対して不要な気は遣わなくていい」というTさん(メーカーのチームリーダー、30代前半、子ども・3歳、妻・フルタイム)の意見に勇気づけられます。

こうして話を聞いていると、職場のオフサイド問題は、気は遣うけれど、ソリューションがないという類のことではないというのが分かってきました。

 基本的にできるのは、仕事を効率的に頑張るということ。それと、妻、親など頼れる人に頼るということに尽きます。実は職場よりこちらの人間関係により深い悩みがありました。話を聞いた方は皆、相手(職場)よりも、チームメイト(身内)への気遣いのほうが難題だと言います。

関口昌弘
 ソウ・エクスペリエンス 制作チーム。1981年東京生まれ。2004年に新卒で出版社に入社。雑誌やWEBサイトの編集部で、お金や子育て、女性の働き方など幅広いテーマを扱う。2012年に、体験ギフトを手がけるソウ・エクスペリエンスに入社。カタログの編集・制作や体験コンテンツの開拓などを担当。現在、出産祝いや親子向けの新商品を企画中。 https://www.sowxp.co.jp

[日経DUAL2014年6月13日掲載記事を基に再構成]

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