カシオの分離型デジカメ 新機種は「魚眼」で本領発揮
カメラ部と液晶部が分離し、自由なアングルで撮影できるカシオ計算機のデジタルカメラに、第3弾の新モデルがお目見えする。この「EX-FR200」は、カメラ部に半球形の魚眼レンズを搭載。1度のシャッターで360度のパノラマ撮影をしたり、周囲を半球状に写し込んだ自撮りをしたりできる。そんな個性派カメラの実力を試した。
結論から言えば、本体が分離する従来モデルの魅力を引き継ぎながら、より個性的な写真を撮れる一台に仕上がっていた。なかでも魚眼レンズを生かした自撮りや風景写真、パノラマ撮影などを、自分から離れた位置にカメラ部を置いて撮れるのは魅力的だ。一定周期で写真と短い動画の両方を自動撮影する機能は、トレッキングやサイクリングでカメラ部を胸などに装着し、風景を撮るのにいい。どれもアウトドアや旅行で重宝する機能といえる。
写る範囲は、全天球カメラのリコー「RICOH THETA」の半分の半球状だが、割り切って使えば満足度は高い。全天球撮影をしたいなら、魚眼レンズのカメラ部(実勢価格4万9680円・税込み)をもう1台買って組み合わせる手もある。現時点ではTHETAにない4K動画の撮影にも対応する。また、魚眼レンズだけでは汎用性が低いと感じるなら、従来モデル用のカメラ部(実勢価格3万4560円・税込み)も購入し、付け替えて使うことも可能。画角が16mmなので、一般的な風景写真撮影にも向く。出費は増えるが、撮影の幅が広がるだろう。
カメラ部の配置やレンズの使い方次第で面白い写真が撮れた
カメラ部と液晶部が分離するという「FRシリーズ」ならではの特徴に、魚眼レンズが組み合わさったことで、工夫次第で一風変わった構図の写真を撮れた。半球状の構図やパノラマでの集合写真や、自撮りでレンズに寄って顔をゆがませるなど、試していても面白い。カメラ部を増やしたり交換したりして、撮影スタイルを変えられるのも魅力だった。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2016年10月号の記事を再構成]
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