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アクセサリー、いつまでもキラキラさせるコツ

2015/1/13 日本経済新聞 プラスワン

 お正月に新年会に、新年の華やかな席でアクセサリーを身に着けた人も多いだろう。だが、大切な指輪やネックレスも次第に色がくすんだり、黒ずんだりするもの。輝きを保つ手入れのコツや汚れを落とす方法を専門家に聞いた。

■使ったらすぐ布で拭く

 「大事な銀の指輪が黒くなってしまって残念」。そう話すのはアートギャラリーを経営する松本綾子さん(35)。長い間しまっていたが「旅先で買った思い出深い指輪だからきれいにしたい」という。仕事柄、展覧会のイベントに出る機会が多く、ドレスアップする際はアクセサリーが活躍。「金のチェーンや真珠のネックレスもできるだけお手入れしたいけど、正しい方法を知らないから不安がある」と松本さんは話す。

手近な道具でアクセサリーの洗浄を実演するGINZA TANAKAの福島さん(東京都中央区)=写真 編集委員 葛西宇一郎 

 GINZA TANAKA銀座本店(東京都中央区)店長の福島美穂さんは「使用後すぐに柔らかい布で拭く。それを習慣にすれば輝きを保てます」とアドバイスする。汗や皮脂などの汚れを落とすため、ジュエリー専用クロスやセーム革などでから拭きするのが手入れの基本。眼鏡拭きでも代用できるという。ただ、すでに汚れがたまっている場合やチェーン、飾りなどの細部はふき取りにくい。

 そんな時、「金やプラチナ、ダイヤモンドは水洗いができる」と福島さんは言う。中性洗剤を数滴溶かしたぬるま湯にアクセサリーを浸し、柔らかい歯ブラシで軽くこすって汚れを落とす。最後はしっかり水ですすぎ、乾燥させることが大切だ。「ドライヤーで乾かすと細部の水まで飛ばせる」と福島さん。熱さずに「冷風」にした方が安全だ。

 真珠やトルコ石、サンゴのほか、エメラルド、ルビーなどのカラーストーンは性質上、水や洗剤は避けたい。特に真珠は酸に弱く変色するので汗や化粧品などに気をつけ、身に着けたら必ず拭くこと。福島さんは「包み込むように一粒ずつ拭くと良い」と助言する。

保管はアクセサリーの形に合わせて個別に=写真 編集委員 葛西宇一郎 

 一方、銀が黒く変色する原因は硫化。空気中の硫化水素などに接触して生じるものだ。東急ハンズ渋谷店(東京都渋谷区)の佐野聡さんは「黒ずみを落とすには液体クリーナーが便利」と言う。値段は1000円前後。数秒間、専用液に浸して水ですすげばきれいになるが、陰影をつけたようないぶし加工まで落ちてしまうので注意。重曹やクリーム状の金属研磨剤、研磨クロスで磨けば、加減しながら手入れができる。

 上からコーティングやメッキが施された金属は洗剤や研磨剤は使えない。見た目で判断しづらいので、迷う時は購入店に問い合わせよう。「シリコン配合のビーズ磨きクロスはメッキを磨くのにも良い」と佐野さんは薦める。

■自己流修理、避けるが吉

 宝飾品修理の専門店アイデクト(東京都千代田区)は基本料金4600円(税抜き)で金やプラチナの傷消しや磨き上げ、石の留め直しなどのサービスを提供する。同社アートディレクターの河野幸子さんは「石が緩んでいたり、取れたりしたら自分で直さないように」と忠告する。外れた石を接着剤で留めるなど、自己流の修理に失敗して店に持ち込む例も多いという。手入れの前に、石留めに緩みがないかどうかを確認することが重要だ。

 河野さんによれば、カラーストーンのメンテナンスも個人では難しいという。購入店のアフターケアを利用するか、専門店に相談するのが安心だろう。

 アクセサリーをきれいに保つには収納にも気を配りたい。硬度の異なる宝石を一緒に保管するとこすれて傷がつく原因になる。仕切りのある布張りの宝石箱や購入時の小箱で個別に保管しよう。銀の硫化を防ぐジッパー付きの小袋も市販されている。特にデリケートな真珠は「風通しの良い場所で乾かした後、きり箱に保管するといい」とGINZA TANAKAの福島さんはアドバイスする。

 ピカピカに磨いたアクセサリーで着飾れば、新たな一年を気持ちよく始められそうだ。

(柳下朋子)

[日経プラスワン2015年1月10日付]

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