我が家自慢のアレンジそうめん
何でもランキング
残暑乗り切る多彩な味
食欲がなくなるこの時期、のどごしの良いそうめんや冷や麦を食べたくなる人も多いのではないだろうか。読者にめんつゆにつける以外の食べ方を聞いたところ、食材や調味料、調理法を工夫したアレンジレシピが多数、集まった。これらから専門家におすすめを選んでもらい、ランキングすると、一皿で野菜や肉などがたっぷりとれる多彩なレシピが上位に並んだ。
1位は冷や汁そうめん。宮崎県などにある夏の郷土料理、冷や汁をご飯のかわりに麺にかけて食べる。口の中にみそとゴマの香ばしさが広がる。やや濃いめに作り、氷を浮かべて冷やしながら食べてもいい。
韓国や中国のピリ辛調味料を使うレシピも入った。2位のビビンめん風はコチュジャンを、3位の豆乳ピリ辛ダレと8位のジャージャーめん風はトウバンジャンを使い、食欲を刺激する。
トマトを使うのが4位ラタトゥイユと6位トマト野菜ダレ。ラタトゥイユは冷蔵庫の残り野菜で作り置きして常備すれば、朝食にも。めんつゆとなじませたトマト野菜ダレは肉や魚を焼いた時のソースにもできる。
生野菜をたっぷり使ってさっぱり食べるベトナム風(7位)、タイ風(10位)もランクイン。魚しょうのヌクマムやナンプラー、パクチーを使えばそうめんがエスニック料理に。レトルトを上手に使えばバリエーションはさらに広がる。
ほかに多かったのは長芋のとろろやオクラ、納豆などを使ったネバネバ素材のぶっかけや、豚しゃぶをのせた野菜サラダにドレッシングやしゃぶしゃぶのタレをかける食べ方、沖縄のそうめんチャンプルーのような焼きそうめんなど。カレーや麻婆豆腐の残りにめんつゆを加えて味を調整し、つけダレにして食べる人も多数いた。ラタトゥイユやトマト野菜ダレをのぞけば、5~10分程度で手軽に作れる。いつもとは違う食べ方も楽しんで、残暑を乗り切りたい。
さっぱり度、薬味・調味料で加減
めんつゆに入れる調味料や薬味を工夫する人も多かった。「さっぱり食べたい」派はレモンやスダチを搾ったり、お気に入りのポン酢につけたり。逆に「さっぱりし過ぎる」人はラー油やゴマ油、オリーブオイルをたらしていた。
薬味としては大葉やネギ以外に細かく刻んだラッキョウや梅干しのほか、ワサビやニンニク、唐辛子、ユズコショウ、キムチを使い好みの味に仕上げる人も。
余ったそうめんの使い道としては、油で揚げてサラダのトッピングにしたり、魚の煮物に加えたりしていた。温かいみそ汁や肉団子スープ、鍋のしめに利用する方法も。東南アジアの焼き飯、ナシゴレンやタイのスープ、トムヤムクンのもとを使う人も目立った。
調査の方法 7月下旬、日経生活モニターにそうめんを食べる時、めんつゆにつける以外の調理法を聞き、84品に集約。8月上旬、料理研究家ら10人に、栄養バランスがいいなどの視点で15品選び、さらにおすすめ順に10品まで順位づけしてもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)
赤堀博美(赤堀料理学園校長)▽今別府靖子(料理研究家)▽島本美由紀(料理研究家)▽滝村雅晴(パパ料理研究家、ビストロパパ代表取締役)▽畑田祐子(ABC Cooking Studio商品開発チーム)▽馬場真佐美(管理栄養士、栄養ケアシステム研究所代表取締役)▽堀江雅子(ベターホームのお料理教室講師)▽牧野直子(管理栄養士、スタジオ食代表)▽町田えり子(料理研究家)▽渡辺聡美(管理栄養士、NPO法人NSC2000理事長)
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