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仮装・転倒・泥まみれ 大人の障害物走、お祭り騒ぎ

記者も挑戦「ウォリアーダッシュ」

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NIKKEI STYLE

 米国生まれの大人の障害物走「ウォリアーダッシュ」が日本に上陸した。高さ5メートルのネット登りや炎跳び越えなど15の障害をクリアしつつ、5キロを走る。ウォリアーダッシュを筆頭に、世界では年間約300万人が様々な障害物走を楽しんでいるという。いい大人がチャレンジする魅力はどこにあるのか。記者も走ってみた。

参加者2日間で5200人

15日の土曜日、さがみ湖リゾート・プレジャーフォレスト(神奈川県相模原市)で、日本初のウォリアーダッシュが開催された。参加者は2日間で5200人。30分おきにスタートするレースの初回、記者(石森)は最前列に立っていた。

記者は40歳目前、おまけに運動神経は鈍い。小学校のマラソン大会はビリから2番目、サッカーのリフティングは良くて3回。そもそも5キロ以上走ったことがない。逆に、完走できれば「誰でも楽しめる」と自信を持って言えるだろう。

最もつらいのは山道

ゲートから吹き上がる炎と共にスタート。速さを競うレースではないため、落ち着いたペースだ。最初の障害「バリケード」は1.2メートルの柵越え。続く「モンキーウォーク」は目の粗い網を踏み外さないように進む。まだ密集状態の参加者から「けっこうやばい!」との声も聞こえたが、さほど難しくはない。

続いて、つづら折りの山道。20歩ほど駆け上がったが、あえなく息が上がる。早々に結論を言っておくと、このレース、最もつらいのは障害ではなく山道だ。急勾配に加え、ぬかるみやデコボコ舗装の路面。参加者が次々と歩き出す。

5番目の障害は廃車を乗り越える「カーマニア」。シーマやグロリアを踏める機会はそうはないので、念入りに踏ませていただく。皆同じ気持ちなのか、ボンネットで跳びはねた外国人女性が派手に転ぶ。調子に乗った時こそ危険と肝に銘じる。

再び山道。先行集団はかなたに去り、見回せば9割の人は歩いている。鳥のさえずりを聞き、ドクダミのにおいを嗅ぐ。のんびり自然を楽しもうと決める。ただ、周りを囲むのは古代ギリシャ人風のマッチョな白人、黒スーツのサラリーマン、迷彩服の一団と何ともシュールだ。

「プリズンブレーク」では垂直な3.5メートルの壁をロープを頼りに登り、「ヘアーネット」は地面に張られたネットの下をはい進む。多くの障害には高さなど難易度を抑えたバージョンが併設され、無理と思えば回避してもいい。最後に売り物の三大障害が待つ。

ネットを登る「ヒマラヤ」は、高さが最高の5メートル。上り下り系を3つも経験したせいか意外と怖さは感じない。頂上からは会場を一望でき爽快だ。「ヤキトリ」は燃える火の上を跳び越える。見た目ほど危険はなく、淡々とまたぐ人も。

大トリは泥池「マッドピット」。これだけは、仕事でなければ本当にやりたくない。はだしで踏み込むと、ヘドロのような感触。ロープをくぐるため嫌々腰をかがめた瞬間、背後から「ヒャッハー!」と絶叫が。屈強な、見知らぬ半裸の男性にタックルで沈められた。もう泳ぐしかない。泥をしたたらせてゴールした。

単純に障害物の面白さで言えば、常設アスレチックの方が上だろう。予行演習で訪れた清水公園(千葉県野田市)には、ロープで池を飛び越える「水上ターザン」など100もの凝った障害があり、価格も820円。対してウォリアーダッシュは8000円だ。

まるで野外フェス

ただ、このイベントの楽しみはレースだけではない。会場にはビールや鶏の丸焼きの屋台が並び、音楽の野外フェスのようなにぎわい。パラソルの下で参加者や家族らが食事を楽しみ、ゴールしたランナーを迎える。ステージに人気DJが登場した時には会場中が踊り、歓声を上げた。

30代の女性会社員は友人5人と参加。1人が鶏、残りはヒヨコという仮装は1カ月前から考えた。マラソン大会などは未経験。「走るだけだとつらいけれど、仮装やアトラクションがあり、楽しめそうと思った」。都内在住の30代の米国人男性は「友人に誘われ、アメリカらしい盛り上がりが味わえると喜んで来た」。

非日常な障害物をネタに、仲間と過ごす「お祭りな1日」。これが正しい楽しみ方なのだろう。次に参加するなら友達と連れだって来よう。家の風呂場で泥まみれのウエアを洗いながら、マッドピットで絡んでくれた男性に感謝した。

米国発、世界で139万人が参加

ウォリアーダッシュは2009年に米国で始まり、12年には全世界で139万人が参加した。米国では同様のレースが続々誕生し、現在約60種類あるという。日本ではリーボックジャパン(東京・港)が4月、うんていなどの障害物を配した米国発「アーバンアスロン」を東京・国立競技場で初開催し、予想の1.5倍の1700人が参加した。

英国特殊部隊が監修したというタフマダーも日本大会を計画中。電流の流れる電線をかいくぐるなど、より高難度の障害物が20キロ近いコースに並ぶという過激路線だ。同大会はこれまでに参加者が死亡するなどの事故があったものの、日本上陸が実現すれば、さらに幅広い層に障害物走が浸透しそうだ。

(石森ゆう太、高倉万紀子)

[日経MJ2013年6月24日付]

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