1位「伊予灘ものがたり」 お薦めの観光列車、ベスト10
夏休みが終われば、大人の行楽シーズン。今年は食事や酒、スイーツを楽しむ列車が全国各地に登場し、人気を集めている。旅情誘う時期を前に、専門家にお薦めの観光列車を選んでもらった。
地元色あふれる おもてなし
上位には高級感があり、「伊予灘ものがたり」など、ご当地にとことんこだわった列車が並んだ。食材はもちろん、内装にも地元の素材や伝統工芸品などを使い、乗務員のおもてなしも充実させている。移りゆく車窓とご当地感あふれる食事が存分に楽しめる。
観光列車は土日や祝日を中心に運行している。料理は季節ごとに変わり、事前予約が必要なものがほとんど。列車によっては先々まで予約が埋まっていることがあるので、日程や料理内容は早めに確認しよう。車両ごとに特徴が違う列車もあり、乗りたい車両や座席なども要チェックだ。
瀬戸内の絶景のぞむ4ルート
豪華さ「ななつ星」並み
新潟の日本酒5種を飲み比べ
三陸の海を堪能
料亭風の個室あり
カフェ車両が魅力
先駆的存在
夕日の名所が有名
昔懐かしのフォルム
レトロなバーで飲む「デコポンのハイボールはご当地感たっぷり」(瀬端さん)。(1)熊本―三角間1870円など(2)050・3786・1717
これから登場する観光列車
花嫁のれん(JR西日本)金沢―和倉温泉
輪島塗などをちりばめた豪華列車。和菓子やスイーツ、日本酒などが楽しめる
<16年春>
現美新幹線(JR東日本)越後湯沢―新潟
写真家の蜷川実花氏がデザインしたアートな新幹線。カフェスペースができる予定
えちごトキめきリゾート雪月花(えちごトキめき鉄道)未定
カフェバーを設置し、新潟の旬の食材を使った料理を提供
◇ ◇ ◇
表の見方 数字は選者の評価を点数にした。写真は鉄道会社提供。(1)片道、大人1人の料金(2)問い合わせ先電話番号
調査の方法 専門家の助言を基に、車内で食事や酒、スイーツが楽しめる観光列車22路線を選定。食事や酒がおいしい、ご当地感がある、サービスの質が高い、内装や車窓がいい、などの観点で選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
雨宮健一(KNT-CTホールディングス国内旅行部)▽梅原淳(鉄道ジャーナリスト)▽櫻井寛(フォトジャーナリスト)▽杉崎行恭(交通ライター)▽杉山淳一(鉄道ライター)▽瀬端浩之・玉川淳(日本旅行鉄道プロジェクト)▽中嶋茂夫(鉄道ジャーナリスト)▽長根広和(鉄道写真家)▽野田隆(オールアバウト鉄道ガイド)▽星野佳織(昭文社「にっぽん全国観光列車に乗ろう」編集担当)▽矢野直美(フォトライター)
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