狙うはニジマス・イワナ… 手ぶらで行ける釣り場
暑い夏も後半戦。少し疲れを感じるこの時期は、緑に包まれた渓流や池でのんびり釣りを楽しんでみてはどうだろう。家族連れや初心者でも気軽に出かけられる「管理釣り場」が各地にある。秋の行楽シーズンにも楽しめるので、覚えておこう。
設備充実、僕も釣れる
管理釣り場は自然、人工の渓流や池にマス類など淡水魚を放流し、ルアーやフライ(毛針)で釣らせる施設。交通アクセスやトイレ、飲食などが整い、初心者から上級者まで安心して楽しめる。魚体の大きさや針にかかった時の「引き」の力強さを追求する施設が多い。宿泊やバーベキューができる釣り場もある。
さおにリール、ルアーなどがついた釣り具(タックル)は、ほとんどの施設でレンタルできる。繁忙期でなければ釣り方も教えてくれるため、手ぶらで出かけられる。釣り上げた魚をその場で塩焼きにして味わうのも醍醐味だ。
料金は1日券で4000円前後が多いが、女性や子供は割引されるところもある。釣り具のレンタルは別途費用が必要。またエサ釣りは釣り場や料金体系が別になっていることが多い。各施設のルールに従って楽しもう。
施設は東北や関東に多く、海釣りの人気が高い関西より西は比較的少ない。今回は関東甲信越以北と東海以西に分けてランキングした。夏の一時期、休業する施設もあるので確認してから出かけよう。ランキングは掲載時点で営業している施設から選んだ。
<関東以北>
元気で型の良い魚を相手に
レストハウスはアーリーアメリカン風の外観で、「メイプルサーモン」を使った魚料理が人気だ。「絶品。ぜひ手料理にも挑戦したい」(宮崎紀幸さん)。(1)男性4000円、女性3000円(2)無休(3)東北自動車道・白河インターチェンジから7分(4)あり(5)あり(6)0248・25・3535
渓流と池、両方楽しめる
四季折々の景観と出合える
1メートル級の大物狙える
日本百名山の武尊山を仰ぎ見る。メインのルアー・フライ池(4500平方メートル)は魚影が濃く、1メートル超のイトウも釣れる。子供が楽しめるエサ釣り池もある。「近くに道の駅や日帰り温泉があり、ファミリーにお薦め」(光田さん)。(1)男性4500円、女性3500円(2)無休(3)関越自動車道・沼田インターから10分(4)あり(5)あり(6)0278・52・3633
(1)男性4200円、女性3200円(2)無休(4)あり(5)なし(6)0554・24・7636
(1)男性4000円、女性3000円(いずれも土日祝日の場合)(2)3月下旬~12月上旬営業(4)あり(5)あり(6)0265・48・1127
<東海以西>
仲間や家族、恋人と行きたい
11月末まで午後9時までのナイター営業も実施し「気温の高い日中を避けて夕方からの釣りも楽しめる」(宮崎さん)。バーベキュー施設や水遊び場、エサ釣り用の池もそろう。「仲間と、家族と、恋人と行きたい」(光田さん)。家族的な接客でリピーターも多い。土日には1日200人近い釣り客でにぎわう。(1)男性4900円、女性3950円(2)無休(3)東名高速・沼津、裾野インターチェンジから15分(4)あり(5)なし(6)055・993・5514
のびのびとさおを振れる
ログハウスのカフェは季節のスイーツも提供。ツリーハウスがあり子供も楽しめる。(1)男性4300円、女性3300円(2)毎月第3木曜日定休(3)名神高速・関ケ原インターから30分(4)あり(5)あり(6)0594・46・8820
魚のつかみ取りもできる
バーベキューコーナーは420席。熊料理を出す「朽木渓流館」も併設する。(1)男性4300円、女性3100円(2)1月1日(3)名神高速・京都東インターから50分(4)あり(5)あり(6)0740・38・5034
(1)4000円(ルアー・フライ)(2)無休(4)あり(エサ釣りのみ)(5)あり(6)0721・74・0116
(1)男性4000円、女性3000円(いずれも土日祝日のルアー釣り場の場合)(2)年末年始(4)あり(エサ釣りのみ)(5)あり(6)0749・54・0301
◇ ◇ ◇
表の見方 数字は選者の評価を点数に換算したもの。名称(所在地)。(1)大人1人の1日料金(2)休業日・期間(3)交通アクセス(4)レンタル釣り具(5)飲食店(6)問い合わせ先の電話番号
調査の方法 夏、初秋も営業している管理釣り場を対象に、専門家の推薦をもとに関東以北と東海以西それぞれのリストを作成。家族連れを含む初心者も楽しめること、自然が豊かなこと等を主眼に11人の専門家らに評価してもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)
小林孝延(オールアバウト「オートキャンプ」ガイド)▽阪本始(グローブライドフィッシング営業本部DYFCマネージャー)▽鈴木康友(日本釣振興会常務理事)▽鈴木幸成(「フライロッダーズ」編集長)▽田端佑輔(キャスティング岩槻店)▽スミス商品部▽光田高彬(「Angling Fan」副編集長)▽宮崎紀幸(フリーライター)▽村田基(フィッシングデモンストレーター)▽室井庄二(カンセキWILD-1事業部フィッシング部門バイヤー)▽若林輝(フリーライター)
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