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桜をめでるのにお薦め 東西20カ所のお寺

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NIKKEI STYLE

吹く風も春めき、花見の計画を立て始める人も多いだろう。近所の名所もよいが、歴史ある桜や日本の原風景のような眺めを求め、名刹を訪れてみるのもまた楽しい。専門家にお薦めを聞いてみた。

<西日本>

1位 醍醐寺(京都市) 1140ポイント

太閤秀吉の栄華に思いはせて

 世界文化遺産に登録されている寺は膨大な寺宝や、豊臣秀吉が家族や諸大名など約1000人で花見をしたという「醍醐の花見」で有名だ。「桜絵巻物のような『花の醍醐』に、豪華絢爛(けんらん)な1000本の桜がけんを競って咲き誇る姿は圧巻」(ピート小林さん)、「桜の寺の代名詞といっても過言ではない」(茂呂真理さん)。
 参道の桜のトンネル、霊宝館の空から降ってくるかのようなしだれ桜、三宝院の大紅しだれと様々な桜が約3週間にわたって咲く。「秀吉の盛大な花のうたげを空想しながら歩かせてくれる」(宮嶋康彦さん)。境内は東京ドーム140個余りの広さ。(1)3月中旬~4月上旬(2)三宝院・伽藍(がらん)・霊宝館・上醍醐各600円(3)市営地下鉄東西線醍醐駅下車徒歩10分(4)www.daigoji.jp/
2位 金峯山寺(奈良県吉野町) 900ポイント

スケールの大きさに圧倒

 本堂蔵王堂などが世界文化遺産の一部として登録されている修験道の総本山。吉野山一面に約3万本の桜が咲き乱れ「まさに一目に千本見える『一目千本』」(堤達哉さん)。秘仏「金剛蔵王権現」のご開帳(3月28日~5月6日)も。(1)4月上~下旬(2)無料(3)近鉄吉野駅下車、ロープウエーで吉野山駅下車徒歩10分(4)www.kinpusen.or.jp/
3位 仁和寺(京都市) 660ポイント
 宇多天皇が創建した寺は五重塔と桜の組み合わせが見事。遅咲きの「御室(おむろ)桜」はかれんで「江戸時代に貝原益軒も『京城勝覧』で絶賛した」(和田さん)という。国宝や重要文化財など見どころも豊富だ。(1)3月下旬~4月上旬(2)500円(御室桜開花期間のみ)(3)京福電鉄北野線御室仁和寺駅下車徒歩約2分(4)www.ninnaji.or.jp/
4位 紀三井寺(和歌山市)
 早咲き桜の名所は松尾芭蕉の句にも歌われた。「参道の階段から振り返り和歌の浦を展望する桜も美しい」(堤さん)、「山腹を彩る山桜の光景は桜天国近畿の春の幕開け」(小林さん)。(1)4月上旬
4位 三井寺(大津市)
 「境内に約1000本の桜。琵琶湖を眼下に望みながらの花見は2倍得した気分になる」(堤さん)と琵琶湖疎水の優雅な桜並木を散策できる。「夜桜のライトアップが幽玄の美しさ」(吉田さん)。(1)4月上~中旬
6位 長谷寺(奈良県桜井市)
 「桜の名所といわれ、山全体の桜に古刹が埋もれるよう」(茂呂さん)、「開花時期には本尊の特別拝観も」(坂原さん)。(1)3月下旬~4月上旬
7位 東寺(京都市)
 五重塔の前の堂々とした八重紅しだれ桜「不二桜」が有名。「中でもしだれ桜と五重塔のライトアップは感動もの」(井門隆夫さん)。(1)3月下旬~4月上旬
8位 松月寺(金沢市)
 「大桜」「御殿桜」などと呼ばれる樹齢400年の山桜が「寺の塀を突き破って歩道から天に昇る様が見もの」(宮嶋さん)。(1)4月中旬
9位 清水寺(京都市)
 「清水の舞台周辺を囲むように咲く桜は日本の春の代表的な風景」(茂呂さん)、「舞台から見下ろす花風景は見事」(宮嶋さん)。(1)3月下旬~4月上旬
9位 金剛峯寺(和歌山県高野町)
 今年は高野山開創1200年目を迎える。世界遺産の大パノラマに「西行法師の西行桜も一見の価値あり」(一田さん)。(1)4月中旬~5月上旬

<東日本>

1位 身延山久遠寺(山梨県身延町) 700ポイント

これぞニッポンの春の図

 鎌倉時代に日蓮聖人によって開かれた日蓮宗の総本山。境内にある大きなしだれ桜が枝いっぱいに淡いピンクの花を付けた様子は「桜の花が地面に垂れ下がるほどで圧巻」(茂呂さん)。手入れの行き届いた境内は荘厳さを感じさせ「桜と寺の伽藍(がらん)の構図は『これぞニッポン!』の春の図」(富本一幸さん)と風雅な雰囲気に浸れるという。
 「寺院を取り囲む山々にも各種の桜が咲き誇り、夢のように美しい」(吉田さらささん)。町内にもこのしだれ桜の子孫といわれる古木が点在しており、たずねて歩く散策も楽しい。境内へは山道なので歩きやすい靴など、服装に注意したい。(1)3月中旬~4月上旬(2)無料(3)JR身延線身延駅からバス身延山下車、徒歩約1時間(4キロメートル)(4)www.kuonji.jp/
2位 実相寺(山梨県北杜市) 580ポイント

日本三大桜の一角

 日本三大桜の「山高神代桜」はヤマトタケルノミコトが植えたとされ、樹齢が1800年とも2000年ともいわれる。「悠久の時を超えるエドヒガンザクラの神々しさを感じる」(小林さん)。(1)4月上旬(2)無料(3)JR日野春駅から車で約15分またはJR韮崎駅からバス牧の原下車(4)北杜市観光協会www.hokuto-kanko.jp/
3位 光前寺(長野県駒ケ根市) 510ポイント
 境内に約70本のしだれ桜が「山間の古刹をピンク色に染め大変美しい」(茂呂さん)。開花期間中はライトアップもしていて幽玄な夜桜もまた見応えがある。長野県でも指折りの大寺は珍しいヒカリゴケの自生地としても知られ、桜の開花時期から見ごろに。(1)4月中~下旬(2)無料(3)中央自動車道駒ケ根ICから車で約5分(4)www.kozenji.or.jp/
4位 大石寺(静岡県富士宮市)
 境内の3000本の桜と「富士山と寺。日本人の原風景」(富本さん)。「いかにも日本の寺という風情が外国人観光客にも喜ばれる」(木原秀和さん)。4月6、7日は大法要で見学不可。(1)4月上旬
4位 寛永寺(東京都台東区)
 徳川家の菩提寺は昔から「歌川広重の浮世絵にもある花見の名所」(坂原弘康さん)。「上野の桜は開祖天海が大和の吉野山から取り寄せた山桜が起源」(和田さん)という。(1)3月下旬~4月上旬
6位 角館の寺町(秋田県仙北市)
 武家屋敷の黒い板壁に映えるしだれ桜が有名だが「見事なしだれ桜が小さな寺々を飾る素朴な景色もよい」(茂呂さん)。(1)4月下旬~5月上旬
7位 最勝院(青森県弘前市)
 八重桜やしだれ桜と「全国でもその美しさで有名な五重塔とのコントラストが見事」(庄司貴行さん)だ。(1)4月下旬~5月上旬
8位 福聚寺(福島県三春町)
 日本三大桜の「三春滝桜」の子孫桜。「小高い墓地から見下ろすしだれ桜と竹林と寺の対比に目を奪われる」(小林さん)。(1)4月下旬
9位 深大寺(東京都調布市)
 「門前のしだれ桜や深大寺通りの桜並木も美しい」(一田高作さん)、「花見と共に名物のそばも」(富本さん)。(1)3月下旬~4月上旬
10位 光厳寺(東京都あきる野市)
 東京都の天然記念物にも指定されている樹齢400年の山桜の巨木は「力強い存在感を感じさせる」(一田さん)。(1)4月上~中旬

 表の見方 数字は選者の評価を点数に換算。(1)例年の見ごろ(2)桜を見るのに必要な入場/拝観料(大人)(3)最寄り駅などからのアクセス(4)問い合わせ先URL(先頭のhttp://は省略。記事中のリンクは掲載時のものです)。写真は東日本1、2位は宮嶋康彦氏、ほかは各寺院提供。

建築との対比が映える

桜といえばソメイヨシノと思いがちだが、これは比較的新しい品種。ランキングではエドヒガンザクラなどが挙がった。「五重塔や仏閣などの大きな仏教建築には大ぶりの一本桜との対比が映える」(公益財団法人日本花の会主任研究員の和田博幸さん)。

ちなみに日本三大桜は三春滝桜(福島県)、山高神代桜(山梨県)、根尾谷淡墨桜(岐阜県)で、数百年、千年以上の時を経た巨木だ。いずれもエドヒガンザクラという野生種で、ソメイヨシノよりも早く、お彼岸のころに薄紅色の花を付ける。ソメイヨシノはこの桜を親に持つ日本生まれの品種で明治中期以降、公園や河川敷などに最も多く植えられた。

  ◇  ◇  ◇  

 調査の方法 写真家や旅行会社などの桜の専門家から推薦のあった全国の有名な桜の美しい寺院などから編集部が東西それぞれ50程度のリストを作成。桜の見応えや景観、建築物との対比といった観点からぜひ見に行きたい桜を順位付けして選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。

 井門隆夫(井門観光研究所所長)▽一田高作(阪急交通社西日本営業本部)▽木原秀和(日本旅行広報室)▽坂原弘康(神社仏閣専門家)▽庄司貴行(立教大学観光学部教授)▽堤達哉(JTB東日本事業部)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽ピート小林(写真家・コピーライター)▽宮嶋康彦(写真家)▽茂呂真理(「まっぷる」編集部)▽吉田さらさ(寺と神社の旅研究家)▽和田博幸(公益財団法人日本花の会主任研究員)

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