子どもからお年寄りまで 人気の長編マンガ、ベスト10

■緻密な伏線 飽きさせず

推薦された総作品約50を雑誌掲載が始まった時期別に分類すると、1990年代が4割近く占め、最も多かった。1位の「ONE PIECE」、2位「NARUTO」なども90年代組だ。長編の魅力の一つは緻密に張られた伏線。「『ONE PIECE』がヒットし、飽きられることなく長く読まれることを想定した作品が増えた」と宝島社の薗部真一さんはいう。

近年はマンガ単行本を電子書籍にする動きも増え「50巻を超す作品でも置き場所を気にせず集められるようになった」(薗部さん)ことも長編人気を支える。

一方、少女マンガは連載期間が長くても刊行数が少なく、今回の「50巻以上」の選定基準に満たないケースが多かった。50年以上も描かれた「小さな恋のものがたり」(学研パブリッシング)も第43集だった。

マンガは子どもが読む印象が強いかもしれない。だが普遍的なメッセージや社会性を備えたもの、作品と読者がともに成長するようなものも多い。世代を超えた共通の話題の一つとしていかが。

 ◇  ◇  ◇  

調査の方法 単行本で50巻以上の作品(複数名で刊行していても同じシリーズなら全て累計)から、世代を問わず楽しめるお薦めを原則10以上、専門家に順位付けして選んでもらった。選者は以下の通り(敬称略、原則五十音順)

▽小野耕世(評論家・日本マンガ学会会長)▽遠藤佐知子(リブロ池袋本店)▽北原明佳(TSUTAYA BOOK部)▽栗山典久(まんが王国・土佐推進協議会事務局長)▽薗部真一(宝島社「このマンガがすごい!」編集部)▽竹内一郎(劇作家・宝塚大学東京メディア・コンテンツ学部長)▽田中時彦(北九州市漫画ミュージアム館長)▽橋本博(熊本マンガミュージアムプロジェクト代表)▽浜田潤(漫画全巻ドットコム)▽平山舞(八重洲ブックセンター本店)▽福士真人(立川まんがぱーく館長)▽八重田幸子(丸善丸の内本店)▽山内康裕(マンガナイト代表)▽山本愛子(有隣堂店売事業部)▽吉浪寛子(紀伊国屋書店新宿本店)▽渡辺淳子(楽天ブックス)

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