検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

知らなきゃ恥? 年末年始のしきたり・慣習ランキング

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

正月を迎える準備にあたり、古くからの行事や習慣、しきたりを意識させられる。そこでいわれや由来について一般の人に調査し、「やっているがいわれは知らない」「勘違いしていた」という人が多かったものをランキングにした。

<知らずに続けてきた>

1位 餅入りの雑煮を食べる578ポイント
 餅は一年の幸せをもたらしてくれるという年神様への供物で、「年玉」(年魂)ともいわれる。年神様が宿るとされる餅を食べ、新しい命をいただくという意味がある。雑煮は室町時代ごろに、まず胃を落ち着かせるために酒宴のはじめに出されていたものが、正月用の料理に転じた。
 汁や具は地方の特色が色濃くあらわれる。「元日は父方のすまし汁、2日は母方の味噌仕立ての雑煮を食べていた」(大阪府の40代女性)、「我が家は雑煮にあんこ餅を入れる。ぜんざいみたいになっておいしい」(山口県の30代女性)。なかには餅を入れない地域もある。
Q 餅の形は、東日本では角餅(切り餅、のし餅ともいう)、西日本では (1) が一般的。
(クイズの答えはページの最後に)
2位 お年玉をあげる・もらう502ポイント
 もとは「年魂」と書く。年神様への供え物だった丸い餅を指し、その餅を年神様からの贈り物として年少者らに分け与えていた。食べることで年を重ねたという。江戸時代後半ごろから餅が金銭に代わったとされる。
 子どもには正月の楽しみの一つ。「『お年玉は札ではいけない』と言われていた。今思えば親にしてやられた」(千葉県の50代女性)と大人になっていろいろな事情を知った人も。
Q お年玉を入れる袋を (2) 袋という。 (2) には「小さな、ちょっと」という意味があり、「少ないですが」という謙虚な気持ちを伝える意味もある。
3位 神社参りでは二拝二拍手一拝391ポイント
 神社ではまず神様に敬意を表して二拝し、拍手で自分が来たことをお知らせし、最後にお礼の意味をこめて頭を下げる。拍手はかつて貴人に敬意をあらわす際にも行われていたことが関係している。古くは神社によって作法が様々だったといわれるが、明治以降に現在の方式に統一されるようになった。願い事をする前に、まずは1年間無事に過ごせたことへの感謝を神様に伝えよう。
Q 一部の神社では今も違う作法が残る。島根県の出雲大社では二拝 (3) 拍手一拝で参拝する。
4位 元旦におとそ・お神酒 331ポイント
 おとそは中国から伝わった薬酒で、漢字では「御屠蘇」と書く。邪気を払って長寿と健康を願って飲んだ。お神酒は日本酒でおとそとは別物。「みりんから作られたおとそを日本酒だと思って飲んだら甘くてびっくりした」(神奈川県の40代女性)
 「家には3段重ねの杯があり、元日から3日まで順番に杯が大きくなるのが楽しかった」(大阪府の80代男性)という人もいた。
Q おとそは中国では (4) の時代から飲まれており、日本には平安時代に伝わった。
5位 大みそかに年越しそば326ポイント
 諸説あり、一つは歳末に忙しかった商人が食べた「みそかそば」がもとになったという。細く長いそばを食べれば、寿命が延びるなど縁起を担ぎ、切れやすいそばは1年の労苦や災厄を切り捨てるとも。「午前0時頃に食べていた」(神奈川県の50代男性)ほか、夕飯時に食べるという人もいたが、大みそかなら食べる時間は気にする必要はないようだ。
Q かつては金を扱う職人が飛び散った (5) を集めるのにそば粉を使ったため、金運が上がるといういわれもある。
6位 三が日はケンカせず笑顔 264ポイント
 一年の始まりの日をにこやかに過ごすと、その一年が笑顔に包まれ、幸運になるとされることから、いわれたよう。「『ニコニコして過ごさないと福が逃げる』と親は言っていたが、短気な父はほぼ毎年腹を立てて怒鳴っていた」(東京都の40代女性)。言うのは簡単だが実践は難しい。
Q 「福笑い」は目隠しをして、輪郭だけが描かれた (6) やおかめの絵の上に目・鼻・唇などを並べ、完成したときのおもしろさを楽しむ。
7位 初詣は氏神様からお参りする 255ポイント
 氏神様とは、地域の家々や人々の守り神を指す。大きな神社や有名な神社に行くのもいいがその前に氏神様にいき、地域や家族の安全や健康を祈る。
Q 江戸時代後半にはその年の恵方の方角にある神社や寺を参拝する「恵方参り」も盛んだった。恵方はその年の (7) に応じて毎年変わる。
8位 床の間や自分の部屋に鏡餅を飾る 254ポイント
 餅は神様にそなえる神聖な食べ物で、年神様が宿られるところ。大小の餅を二つ重ねるのは、日(陽)と月(陰)をあらわしたもので、福徳が重なって縁起がよいといわれる。
Q 鏡餅は半紙を敷いた三方という台にのせ、 (8) 、ダイダイ、ユズリハなどを添えるのが一般的。
9位 手水舎で手や口を清める 244ポイント
 参拝者が鳥居の脇などにある水をためた場所である手水(ちょうず)舎でひしゃくを使い、左手、右手、口の順番で汚れを落とし体を清める。口をすすぐときはひしゃくを直接口につけない。
Q 手水舎の水が出てくるところには、水に関わりの深い竜や (9) などの姿をあしらったものが多い。
10位 おみくじの大吉や吉は持って帰る 236ポイント
 よい運を自分の身にとどめるため。「かつてはおみくじには護符の意味合いもあった」(神社本庁)。神社に残すのも一般的だがその場合は決められた場所に結ぶのが最近のマナー。
Q 凶が出た場合は境内の所定の場所に結ぶことで (10) に転じるといわれることもある。

 表の見方 順位の右の数字は回答数。

<知ってるつもりが勘違い>

1位 年越しは寝ないで過ごす
 除夜の鐘を聞くため? いえ本当は…… 大みそかは家にやってくる年神様を失礼のないようにお迎えするために、寝ずに過ごすというもの。かつては氏神様の社にこもって寝ずに祈願する「年ごもり」をする人たちもいた。
2位 大みそかにごちそうを食べる
一年のごほうびだから? いえ本当は…… かつては新しい1日の始まりは日没後という考えから31日の夜は「お正月」とされ、おせち料理を食べ始めるところがある。大みそかに一年が無事に過ぎ、新しい年を祝う「年取り膳」というごちそうを食べる地域もあり、北海道や長野県などではこの風習が残る地域が目立つ。
3位 大掃除は早ければ12月13日
 年の瀬で慌てないように? いえ本当は…… この日は旧暦で「お事始め」と呼ばれ、年神様を迎える正月の準備を始める日とされていて、かまどのすす払いなどもこの日にした。その名残。1月15日は「小正月」といって門松やしめ飾りを燃やす「左義長」「どんど焼き」などが各地で行われる。

<我が家では>

年末年始の習慣やしきたりは全国で様々だ。いわれがはっきりしないものもあるがたとえば……。

・「若水は男子がくむものと教えられていた」(埼玉県の60代男性)
 元旦に、新年に最初にくむ水「若水」をくみ、神様に供えたり、雑煮を作ったりするのに使う。
・「元旦に着る新しい下着を大みそかの夜に母が枕元に用意してくれていた」(北海道の60代女性)
・「夫の実家ではお正月にブリの照り焼きを食べる。自分には新鮮だった」(埼玉県の30代女性)
・「金沢では鏡餅やお雑煮に紅白のお餅を使う」(石川県の50代女性)
・「元日はお風呂に入らない。福が落ちるから」(兵庫県の60代女性)
・「元日に掃除をすると福が逃げると怒られた」(東京都の50代男性)
・「三が日の雑煮は男たちが作り、父親が年神様にお供えした」(宮崎県の60代女性)
・「三が日の間は自分の名前を書いた箸袋に入った祝い箸を使う」(東京都の50代男性)

先人の知恵に 思いをはせて

正月は年神様という新年の神様が各家にやってきて幸せをもたらしてくれる。「年神様をお迎えし、家族や地域の人と雑煮を食べたりして一年の無事を願い、気持ちを新たにした」(旅の文化研究所の神崎宣武所長)。慣習は古いものばかりとは限らず、例えば初日の出詣では明治時代以降に一般的になった。

いわれやしきたりは一つとは限らず、地域や時代で異なるケースが多々あるものも多い。今回は取材に基づいたものを掲載した。国学院大学文学部の新谷尚紀教授は「しきたりは古くからの知恵の結晶で一級の生活知識」と話す。意味を考えてみると、また違った気持ちで新年を迎えられそうだ。

  ◇  ◇  ◇  

クイズの答え

(1)丸餅 東日本では切り餅を焼いてからだしに入れ、西日本では丸餅を焼かずにだしに入れてそのまま煮ることが多い
(2)ポチ ポチは関西の言葉で「心づけ、祝儀」を意味し、舞妓(まいこ)などに与えていた祝儀袋のことだった
(3)四 出雲大社のほか、大分県の宇佐神宮や新潟県の弥彦神社なども四拍手をする
(4)唐 おとその素は薬局などで販売している
(5)金粉 練ったそば粉に金粉をくっつけて集めた
(6)お多福 「笑う門には福来たる」の門は一族、家族の意
(7)干支(えと) 2015年の恵方は西南西
(8)昆布 よろ「こぶ」と子孫繁栄の縁起かつぎ
(9)亀 大阪市の住吉大社の手水舎の水口はウサギをかたどっている。
(10)福 おみくじの吉凶の分け方で一般的なのは7種類

ちなみに 初夢に見るとめでたい「一富士、二鷹(タカ)、三茄子(ナスビ)」について疑問が多く寄せられた。

諸説あり、富士講組織の一つがある駒込富士神社の周辺に鷹匠(たかじょう)の屋敷があり、駒込茄子が名産物だったことにちなんだという説や徳川家康が好んだ富士山、タカ狩り、初物のナスビに由来するという説も。続きがあり、四扇、五煙草、六座頭ともいわれる。座頭は髪をそったもみ療治をする人などのこと。

  ◇  ◇  ◇  

 調査の方法 年末年始の行事やしきたりとそのいわれについて、民俗学者・国学院大学文学部教授の新谷尚紀氏、旅の文化研究所の神崎宣武所長、鶴岡八幡宮教学研究所の加藤健司所長、「日本のしきたり 伝統行事の知恵と心」著者の飯倉晴武氏への取材で25項目のリストを作成。インターネットで「いわれを知っているか」「実行しているか」などを尋ね、知っているとした人に、リストで提示したものと合っていたかを聞いた。いわれは複数あるものも多い。

 ネット調査は12月上旬にNTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションの「NTTコムリサーチ」と共同で実施。回答者は20~60代の男女各世代でそれぞれほぼ100人ずつ。有効回答数は1045。年末年始にまつわる話は「日経生活モニター」にも聞いた。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_