朝食に食べて活力を フルーツグラノーラ、ベスト10
シリアルは手軽な朝食として広く知られる。健康志向の高まりとともに最近はドライフルーツやナッツが入った「フルーツグラノーラ」が人気だ。大手メーカーのほか専門店も登場し、このところ選択肢はぐんと増えてきた。取り寄せ可能なものを専門家に試食してもらい、お薦めを挙げてもらった。
ナッツ、フルーツたっぷりの食べ応え
かみしめるとオーツ麦やハチミツのやわらかい甘みがじんわりと口に広がる。シナモンをきかせ、大粒のレーズンやドライチェリーに丸ごと入ったアーモンドと、食べ応えも十分だ。牛乳やヨーグルトをかけても、アイスクリームのトッピングにしてもいい。「ドライフルーツがたくさんで満足感がある」(徳丸美沙さん)、「絶妙の焼き加減で香りも素晴らしい」(石堂孝蔵さん)。(1)1728円(340グラム)(2)www.order-cheese.com/、(電)03・5289・0732(平日午前11時~午後6時)
自然素材にこだわり うまみ引き出す
シンプルに焼き上げたオーツ麦に、クランベリーやコケモモなどたっぷりのドライフルーツを混ぜた。精製した白砂糖ではなく、フィリピン・ネグロス島産の黒砂糖「マスコバド糖」で優しい甘さをつけ、食べやすくしている。牛乳はもちろん、ヨーグルトや豆乳などとも相性がよい。「ドライフルーツはかたすぎず、ナッツもカリカリと香ばしく、大きさなどもバランスがいい」(増田純子さん)、「ドライフルーツとのバランスがいい。青汁で食べてもおいしいと思う」(中島真介さん)。(1)1080円(200グラム)(2)store.shopping.yahoo.co.jp/grandafamilio/、(電)06・6136・7811(火曜定休)
神戸発の新鋭 玄米が香ばしい
良質なオリーブオイルでじっくり
「塩味も強めなのでおつまみ感覚でそのまま食べてもいい」(増田さん)、「具材感がリッチ。バナナを添えても相性がよさそう」(浅尾貴子さん)。(1)2030円(340グラム)(2)www.krongthip.co.jp
ベーグル専門店の自信作
2013年に東京・代々木上原に出店したグラノーラ専門店が手掛ける。有機栽培したドライフルーツをふんだんに盛り込み、ココナツミルクの風味も豊か。都内と京都市内、オンライン店で計4店舗ある。「朝一番に口の中に入れて優しい味」(中島さん)、「よくかんでいるとフルーツの味がとてもする」(徳丸さん)。(1)1150円(190グラム)(2)ganori.jp、(電)090・9152・7299(午前10時~午後8時)
ドライフルーツなど幅広い有機食品を扱うオーストリアの会社が出す。有機乾燥ブラックベリーなど4種類のベリーをハチミツ味のグラノーラにブレンドした。甘さの中の酸味が特徴で、彩りが鮮やか。「甘さ控えめで牛乳を加えて食べるといっそう美味」(徳丸さん)、「女性がおいしく感じる味わい」(久保さん)。(1)670円(200グラム)(2)www.muso-intl.co.jp/
量販店などでも購入できる。乾燥果実が多く「フルーツとグラノーラが同じような大きさで食べやすい」(松葉佐さん)(1)3080円(800グラム×3袋)(2)www.calbee.co.jp/onlineshop/、(電)0120・13・6699
東京・銀座に店舗がある。かんきつ類の香りと酸味があり、「サクサク感のあるグラノーラがスパイスの風味とマッチ」(石堂さん)(1)1166円(180グラム)(2)fructus.jp
北米最大の有機シリアルメーカーが手掛ける。(1)993円(325グラム)(2)www.choosee.com
表の見方 数字は選者の評価を点数にした。ブランドと商品名(1)価格(消費税込み、取り寄せ可能な最小単位。送料別)(2)取り寄せ先のURLや電話番号など。記事中のリンクは掲載時のものです
女性に人気 栄養素手軽に
シリアルといえばトウモロコシを加工して破片状にしたコーンフレークを思い浮かべる人が多いが、オーツ麦を押しつぶしたオートミールもそう。牛乳などをかけるだけで簡単に食べられるので忙しい朝に重宝する。
グラノーラもシリアルの一種。オーツ麦や玄米などをハチミツやシロップと油脂分を加えて焼き上げたもので、ドライフルーツやナッツを混ぜることが多い。炭水化物やミネラル、ビタミンなどを上手に摂取でき、ドライフルーツに含まれる抗酸化成分が美肌づくりにつながると女性の人気が高い。
商品によってカロリーはまちまちだが50グラムで200キロカロリー前後が目安で、朝食だけでなくおやつ代わりにそのまま食べられるのもいいところだ。様々な食感を楽しみながら一日の活力を短時間でチャージしたい。
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調査の方法 売れ筋や専門家への取材などからネットで取り寄せられる23品を選び、商品名を伏せて専門家に試食してもらった。果実感や食感のよさ、食べやすさなどを基準に朝食にお薦めの10品を順位付けして選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
浅尾貴子(女子栄養大助教)▽石堂孝蔵(フードアナリスト)▽大島有志生(千疋屋総本店常務取締役企画・開発部長)▽加藤和子(東京家政大准教授)▽久保直子(新宿高野フルーツコーディネーター)▽桑原克巳(フードアナリスト)▽徳丸美沙(管理栄養士)▽中島真介(ホテルニューオータニ執行役員調理部長)▽増田純子(クオカプランニング・レシピ開発チーム)▽松葉佐智子(東京ガス都市生活研究所主幹研究員)
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