教育についても、発想を変える必要がある。教育のためのツールは、粘土板から羊皮紙、紙、そして現在はパソコンが主役になった。これからの時代を生きる子どもたちは、自己表現のために作文に加えてパワーポイントを使ったプレゼンテーションのスキルも学ぶべきだということは、社会人の多くが納得するところだろう。
新しい技術環境で生きる準備を
大人がすべきなのは、子どもたちが新しい技術環境で充実した人生を送れるよう準備を整えることだ。SNSでいえば、他者との距離の取り方は現実世界とは異なるし、公開していいこと、ダメなことがある。大人が近くで手本を示し、リテラシーを教える必要がある。挨拶のマナーを教えるのと同じで、できるまで、何度でも。
デジタルな遊びやSNSに触れさせ、付き合い方を教えることは、いまや子育ての重要な一要素といえそうだ。技術や環境が変われば遊びや教育も変わる。変われていないのは、自分が親しんだ遊びや教育を子どもにも期待する私自身だ。まずは息子と一緒に、デジタルな遊びを楽しんでみたい。
今回の評者 = 前田真織
2020年から情報工場エディター。2008年以降、編集プロダクションにて書籍・雑誌・ウェブ媒体の文字コンテンツの企画・取材・執筆・編集に携わる。島根県浜田市出身。
2020年から情報工場エディター。2008年以降、編集プロダクションにて書籍・雑誌・ウェブ媒体の文字コンテンツの企画・取材・執筆・編集に携わる。島根県浜田市出身。