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パソコンの需要拡大も半導体需要を押し上げている(写真はイメージ) =PIXTA

パソコンの需要拡大も半導体需要を押し上げている(写真はイメージ) =PIXTA

深刻な半導体の供給不足などを背景に、日本で半導体産業を支援しようという動きが広がっているみたい。かつては日本が世界をリードした産業だとも聞くけど、復活できるのかしら。

半導体産業の振興策について、林美帆子さんと渡辺さおりさんが太田泰彦編集委員に聞いた。

林さん「半導体の産業振興策って?」

経済産業省が6月に「半導体戦略」をまとめました。自民党も半導体産業を復活させる議員グループを立ち上げ、政府と与党が一体となって、日本の半導体産業を盛り上げていこうとしています。

政府は特に台湾の台湾積体電路製造(TSMC)を説得して、日本に来てもらおうとしています。TSMCには半導体製造の世界一の技術があり、世界中の企業が製造を頼んでいるからです。

台湾は中国のすぐ近くにありますし、中国は台湾を自分の国の一部だと考えているので、TSMCを手に入れたいと考えるかもしれません。そうなると世界の半導体が中国に支配されてしまう懸念もあります。日本政府としては、TSMCの優れた工場を国内に置きたいと考えています。

渡辺さん「半導体産業が盛り上がるとどんないいことが見込めるの?」

半導体はパソコンやスマートフォンだけでなく、あらゆる製品に入っています。高級な自動車になると100個を超える半導体を使っています。今年3月に茨城県にあるルネサスエレクトロニクスの工場で火事が起き、自動車メーカーへの供給が止まってしまいました。自動車がつくれなくなり、その影響は今も続いています。半導体がいかに大事な部品であるか分かります。

これから先、社会のデジタル化が進むほど、半導体の需要は増えていきます。半導体産業を強くすれば、日本の産業界の全体を下から支えることができるでしょう。逆にいえば、足りなくなったときでも、外国に頼らなくても済むようになります。

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