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誰もがなりうる白内障、予防のポイントは 手術も進歩

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NIKKEI STYLE

目の中でレンズの役割をする水晶体が白く濁って見えにくくなる白内障。個人差はあるが、年齢を重ねれば誰にでも起こりうる。生活改善で予防に努めつつ、症状が進んだ場合は手術治療のタイミングも探りたい。

水晶体には透明なタンパク質が含まれている。金沢医科大学病院眼科の久保江理特任教授は「加齢による酸化や糖化といったストレスにより、このタンパク質の構造が変化して少しずつ白濁するのが白内障」と解説する。80代になると、ほぼすべての人に症状がみられるという。

確実に症状の進行を止める治療薬は今のところない。慶応義塾大学病院眼科の根岸一乃教授は「途上国では中途失明の原因第1位といわれている。ただ先進国では濁った水晶体を人工の眼内レンズに置き換える手術治療が成果を上げている」と話す。

治療技術も進歩し続けている。濁った水晶体を超音波で砕いて吸い出す超音波乳化吸引術が登場し、1990年代には主流に。やわらかい眼内レンズを折りたたんで挿入する技術も進み、従来に比べて切開する部分が小さくすむようになった。

眼内レンズは高性能のものが次々と登場している。よく使われる単焦点レンズは遠くか近くかひとつの距離にピントを合わせるタイプ。このため日常生活では眼鏡を必要とする場合が多い。健康保険の適用が受けられる。

近年は遠くにも近くにもピントが合う多焦点レンズが選べるようになった。手術は基本的に保険適用外で、2020年3月までは「先進医療」の対象。ただ20年4月からは「選定療養」という枠組みの中で一部は保険適用となり、経済的負担が軽くなった。

国内での白内障手術は年間100万件を超え、その後の生活への影響に関する研究も進む。根岸教授らは白内障手術を受けた高齢者が「よく歩けているか」(歩行速度)、「よく眠れているか」(睡眠の質)などのデータを解析。視力だけでなく、全身の健康指標が改善していたとの結果を報告している。

奈良県立医科大学では白内障手術を受けた高齢者が受けていない人に比べ、認知症の前段階といえる軽度認知障害(MCI)になりにくい傾向がみられるという研究結果をまとめている。

 手術を受けるタイミングについて根岸教授は「手術を受ける患者の負担は軽減されてきたが、術後の感染や出血など合併症のリスクはある。仕事や日常生活に支障を感じた段階で眼科医に相談してほしい」と助言する。

手術治療のタイミングを見極めるためにも眼科での検査は重要だ。白内障の進行には個人差があるうえ、糖尿病やアトピー性皮膚炎の患者などは症状が早く進む例もある。久保特任教授は「進行は視力検査だけでは分からない。定期的に白内障検査を受けるとともに、予防も心がけるようにしよう」と訴える。

例えば紫外線は白内障のリスクを高めるという。「対策としては紫外線を防ぐ眼鏡やサングラスを使う。眼鏡の横から入ってくる光も影響するので、目を広く覆うタイプにしたい」と久保特任教授。

栄養面では抗酸化、抗糖化成分を含んだ食品を積極的にとるようにしたい。国立がん研究センターは抗酸化作用のあるビタミンCを多く食べている人ほど、白内障のリスクが低くなるとの報告をまとめている。金沢医科大学では抗酸化物質として知られるルテインや抗糖化作用が認められたヒシのエキスに白内障の予防効果があるとの動物実験の結果を公表している。

目の健康は生活の質を保つためにも欠かせない。誰でもいつかはなる白内障に今のうちから備えておきたい。

(ライター 荒川 直樹)

[NIKKEIプラス1 2021年8月28日付]

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