腕時計にもニューノーマルが到来しています。超絶デザインや複雑機構の新作が誕生し、オンライン発表会、サステナブルへの取り組みが一段とすすみました。さあ、某新聞社の記者と編集長の凸凹コンビと一緒に2021年のホットな時計の世界を旅しましょう。


確かに、金や一部の不動産はもちろん、ウイスキーや現代アートなんかも高値更新のニュースを耳にしますよね。

そもそも人気のある一部の腕時計は流動性が高く、価値も安定しているから投資先として優れているという見方もある。

小さくて有事にも持ち運びやすいため、金のように「身に付けられる資産」の側面もあるし。世界的時計サイト『Chrono24』では保有時計の時価評価を確認できるサービスも人気らしいよ。

でも、時計ブランドは嫌でしょうね。古いものに人気が集まるのは。

それがそうでもないんだ。確かにかつては「古時計愛好家」は新品を買わない上に文句ばかり言う面倒な存在だと考えられていたけれど、ここ最近は多くのブランドがその存在に注目するようになっている。

それまたどうして?

最大の理由は中古市場での評価がブランド価値に直結するということに気づいたから。
新商品開発にヴィンテージウオッチコレクターの意見を求めるようになったり、直営ブティックで「ブランド認定中古」を扱ったりするところも増えてきたよ。

将来的には腕時計の中古市場はスイスの新作時計の輸出額の25倍になるとの予想もある。
ブランド認定中古自ら2次流通に乗り出すブランドもある。リシャール・ミル、H.モーザー、フランク ミュラーなどが参入している。
Chrono24世界最大の高級時計オンライン取引サイト。新品・中古品50万点が出品されており、2020年の取引額は約20億ユーロ(約2600億円)。

ワカマツ編集長
時計、ファッション、車好きな某新聞社編集長。思索の場は喫茶「コグマ」。

安土さん
喫茶「コグマ」マスターで、実は元時計技師。映画好きの親分肌。

川辺さん
編集部きっての時計情報通。おしゃれで仕事もできるオトコを目指す。
監修:安藤夏樹(プレコグ・スタヂオ) イラスト:中村恵利加
◇ ◇ ◇
【2021年の腕時計基礎講座はこちら】
◇ ◇ ◇
【2020年の腕時計基礎講座はこちら】
◇ ◇ ◇
【2019年の腕時計基礎講座はこちら】

THE NIKKEI MAGAZINE 4月誕生!
Men's Fashionはこの4月、あらゆるビジネスパーソンに上質なライフスタイルを提案するメディア「THE NIKKEI MAGAZINE」に生まれ変わります。限定イベントなどを提供する会員組織「THE NIKKEI MAGAZINE CLUB」も発足します。先行登録はこちら