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K-POP、アジアで人気健在 韓流ビジネス最前線

2014/7/21

男性ボーカルグループ、BIGBANG(ビッグバン)が閃光(せんこう)の中から現れると、大きな歓声があがった。今春、ソウルの繁華街、東大門にコンサートホール、Klive(クライブ)が開業した。ステージで歌い踊るK-POPスターたちは、実はホログラム技術を活用した3D映像だ。

Kliveのワンステージは約30分で、人気の女性グループ、2NE1(トゥエニィワン)、「江南スタイル」で世界的ヒットを飛ばしたPSY(サイ)も登場する。ステージのスターがいきなり消えたり、宙に浮いてみせたり。リアルなコンサートではありえない演出に、観客らは「まるで目の前にいるみたい」「すごい迫力」と声をそろえた。

Klive入場者の半数はアジア各国からの観光客だ。日本における韓流、K-POP人気は一山越えた感があるが、その穴を埋めるように、中国からの観客が急激に増えているという。2013年に韓国を訪れた日本人は275万人で前年比22%減った。日韓関係の悪化や円安・ウォン高などが背景にある。一方で同年に訪韓した中国人は433万人、同53%増と右肩上がりだ。Klive運営会社の李美蓮(リ・ミヨン)氏は「今後は、中国のC-POPなどと連携していきたい」と、新たなビジネスチャンスを虎視眈々(たんたん)と狙う。

韓国コンテンツ産業の輸出額は2013年、52億3200万ドルで前年比約9%増える見込み。韓国経済の苦戦は目立つものの、韓流ドラマやK-POPなどエンターテインメント産業はまだまだ元気――。Kliveで飛び交うアジア各国の言葉を聞きながら、そう実感した。

(映像報道部 斎藤一美)

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