キャンプ用品、災害でも活躍 テント使って安眠確保

災害時はキャンプ用品が役立つと話す牛島義之さん(埼玉県戸田市)=五十嵐 鉱太郎撮影
災害時はキャンプ用品が役立つと話す牛島義之さん(埼玉県戸田市)=五十嵐 鉱太郎撮影

キャンプで使う道具には、災害時にも使えるものが多い。とくに避難生活で役立つのがテントだ。避難所や車中泊以外に、テント生活という選択肢があることを知って、災害に備えておこう。

地震や洪水などの災害発生後、身の安全が確保できてからライフラインが復旧するまでのあいだに行われる「2次避難」。学校や公民館などの避難所に身を寄せる選択肢もあるが、他人との共同生活や、プライバシーが確保できないなどの理由で、ストレスを感じてしまうこともある。

車での寝泊まりも考えられるが、車中泊テクニックを知らないと、車内はただの居心地が悪い空間になってしまう。背もたれを倒しただけの仮眠ばかりでは、エコノミークラス症候群さえ引き起こしかねない。避難を快適にするつもりが、逆に病気になってしまうこともあるのだ。

考えてほしいのは「テント生活」という選択肢だ。プライバシーを確保できるので、横になりたいときや授乳したいときでも、周囲の目を気にしなくてすむ。自宅で介護をしている家族がいたり、ペットがいたりしても、一緒に生活できる。

薄い布1枚のテントより、クッション性のあるシートや窓ガラスがある車の方が快適だと思っている人は多い。しかし車は宿泊を前提に設計されていないので外気の影響を受けやすく、意外とグッスリ寝られない。エンジンをかけ、エアコンをつけて寝ればいいと考える人もいそうだが、エンジン音はうるさいし、排ガスで周囲にも迷惑をかける。テントはその点、宿泊のために作られた道具なので快適に眠れる。

ただし、テントだけがあれば快眠できるというわけではない。テント内で快適に寝るためには、マットと寝袋が必要になる。テントのフロア全面に敷く「テントマット」は、地面からの湿気の侵入を防ぎ、ひとりにひとつ必要な「パーソナルマット」は、地面の凹凸の影響を和らげ、地面からの冷気を遮断する。そしてその上に、布団代わりとなる「寝袋」を敷くことで快適に寝られる。とくに冬場は、寝袋がないと寒くて寝られないので、できれば冬用の寝袋を準備しておきたい。

このようにテントを活用した避難生活のメリットは大きいが、デメリットがあることも覚えておきたい。例えば食料や日用品の配給。自治体によって配給は、避難所で生活している人を優先するところも多い。テントに避難している場合、配給を受けられないケースもある。

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楽しみながら道具に慣れる