レモンサワーの作り方 自分流レシピでアレンジ楽しむ

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レモンタワー(左)やギュウギュウレモン(中)などバリエーション豊富=岡村 享則撮影
レモンタワー(左)やギュウギュウレモン(中)などバリエーション豊富=岡村 享則撮影

レモンの果実味と炭酸の爽快感が人気のレモンサワー。家庭で、自分流のレシピを楽しむ人も増えている。おいしく作るポイントやアレンジ方法を専門家に聞いた。

「ブームの高まりとともに、家飲みやオンライン飲み会でもレモンサワーを楽しむ人が増えている」と話すのは、日本蒸留酒酒造組合業務部長の内山功さん。同組合が昨年8~11月、全国の男女約2万人を調査したところ、レモンサワーを飲む人の約4割が「自宅で飲む」と回答したという。同組合もホームページでレシピを公開するなど、家飲み需要を後押ししている。

焼酎大手の宝ホールディングスも昨年7月から「レモンサワーで日本を元気に!」プロジェクトを展開。環境広報部の奈良有里代さんは「素材がシンプルなだけに、ポイントを押さえることでよりおいしく作れる」と話す。

奈良さんに基本のレシピとポイントを教わった。用意するのは、焼酎、レモン、強炭酸水と氷。まず、よく冷やしたグラスに氷をたっぷり入れ、焼酎を注ぎ、よく混ぜて焼酎をしっかり冷やす。「氷が溶けやすいと風味を損なうので、グラスも材料も全部冷やしておくといい」

アルコール度数は8%がお薦め。25度の焼酎なら、焼酎1に炭酸水2の割合だ。

次に炭酸水を注ぐ。「なるべく氷に当てないよう静かに注ぐのがコツ」。グラスを少し傾け、内側を伝うように注ぐと炭酸が壊れにくい。

レモンは皮を下向きにして、しっかりと搾る。奈良さんが薦めるのは、切り口の形にちなんだ「スマイルカット」という切り方だ。縦横に4分割したレモンを、さらにくし形に切ると、断面が笑っている口のような形になる。「薄皮が切断されて果肉が表面に出るので、搾りやすい」

最後にマドラーで、底から1回転かき混ぜる。ここでも、炭酸が抜けないように、混ぜすぎないのがポイントだ。

グラスのふちにレモンの皮をこすり付けると、さらに香りが立つ。甘さが欲しいときは「ガムシロップやハチミツを少し足すだけで味の変化が楽しめる」(奈良さん)

酒造組合の内山さんは「家庭で作るからこそ、素材にこだわるとさらにおいしくなる」とアドバイス。「業務用のかちわり氷を使うと溶けにくいので、サワーが薄まりにくい。レモンも国産を使うと、香りや風味が増す」と続ける。

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