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「爪の水虫」気づかず家族に感染 放置で痛み、転倒も

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NIKKEI STYLE

痛みやかゆみといった症状がみられず、気づきにくい爪水虫。放っておくと爪が分厚く変形し、爪切りも使いにくく、歩くと痛みを感じるようになる。基本的に市販薬では治せないので、早めに皮膚科を受診しよう。

夏にかけて気温や湿度が上がっていく時期、水虫に悩まされる人が増えてくる。水虫は白癬(はくせん)菌というカビが皮膚に感染して繁殖する病気。爪にできる水虫(爪白癬)は厄介だ。完治させるのが難しい。

爪水虫の患者は想像以上に多い。日本臨床皮膚科医会によると、日本では10人に1人はいるという。この数字に基づけば日本で患者は1000万人を超えるはずだが、実際に治療を受けているのはそこまで多くない。医療機関を受診する人が少ない理由のひとつに痛みやかゆみがなく、気づきにくい点が挙がる。

「足の水虫でも、かゆみを感じる人は1割程度しかいない。特に高齢者では同年代に爪水虫が増えてくるため、爪が濁っても単なる老化現象と思っている人が多い」。東京医科大学皮膚科の原田和俊主任教授はこう指摘する。

爪水虫はもともと水虫になっていて、そこから白癬菌がうつるケースが多い。目立つのが爪の先端から白癬菌が侵入するタイプ。爪の根元や表面から菌が入る場合もある。発症すると爪が白や黄色に濁り、分厚く変形してしまって爪切りで形を整えるのが難しくなる。歩くときも靴に当たって痛み、高齢者ではこれが転倒の原因にもなるという。

特に糖尿病の人は要注意。原田教授は「小さな傷から壊疽(えそ)を起こしやすく、足を切断しなければならなくなるかもしれない」と警鐘を鳴らす。

背中やお尻など体の他の部分に白癬菌が感染し、いわゆる「たむし」になることもある。牧田総合病院(東京・大田)皮膚科の北見由季部長は「たむしで受診した方を調べてみると、爪水虫があったという例は多い」と指摘する。生活圏に白癬菌をばらまいてしまい、同居する家族にうつす可能性が高くなる。

「現時点では爪水虫を治す市販薬はなく、処方薬を使うことになる」と原田教授。爪が厚くなった、色が濁ってきた、先端がはがれるなど、爪水虫が疑われる場合には早めに皮膚科を受診しよう。

 処方薬には塗り薬と飲み薬の両方がある。原田教授は「爪の表面だけでなく、中の白癬菌も殺すためには飲み薬がよく使われる」と話す。通常は長期間使うことになる。2018年に登場した飲み薬のホスラブコナゾールでは1日に1回、1カプセルを3カ月間服用する。

症状が治まったようにみえたからと途中でやめると、再発する恐れがあるという。使う薬によっては肝機能障害や胃腸障害といった副作用が出たり、他の薬との併用で問題が起きたりする場合がある。医師や薬剤師の指示に従って使うようにしたい。

予防に大切なのは何か。北見部長は「一番の方法はやはり水虫にならないように気を付けること」と強調する。

注意したいのは温泉やスポーツクラブなど不特定多数の人がはだしで歩く場所に行ったとき。白癬菌に触れても感染までに半日以上かかるとされていて、慌てる必要はないが、帰宅したら水で洗うか、乾いたタオルで拭いておきたい。新型コロナウイルス禍で身近な存在になった手指用のアルコールを使うのもよい。

他にも同じ靴を毎日履き続けると白癬菌が繁殖する可能性がある。家の中では家族同士でもできるだけスリッパを共用せず、自分専用のものを使いたい。浴室のバスマットは定期的に掃除機をかけ、乾燥させておこう。すでに水虫になっている人は爪水虫になる前にしっかりと治すようにすることが大切だ。

(ライター 伊藤和弘)

[NIKKEI プラス1 2021年6月26日付]

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