捨てるかどうかの判断は後回しだ。どのフォルダにも属さなかったものは「愛着がある・ない」で大別しておく。

フォルダ分けが済んだら、収納場所を定めていく。使用頻度が高いフォルダから優先して定位置を決めよう。よく使うものほど手が届きやすい位置に置くのが鉄則。この位置を「ハンディーゾーン」と呼び、毎日使うものはここに。「月次」より使用頻度が低いものは箱に詰めて押し入れにしまう。厳密なカテゴリー分けは不要。細かいものはジッパー付き保存袋に入れ、まとめて箱に押し込んでしまってOK。何を入れたか忘れないよう写真を撮っておこう。

収納場所を決める過程で、「捨てたくないが、部屋に収まりきらない」ものが出てくる。そこで活用してほしいのが「シェア」の思考だ。パソコンのデータ容量が満杯になったとき、オンラインストレージサービスを利用したり、職場の共有フォルダに移し替えたりするような感覚だ。

コレクションが趣味だったり、親から受け継いだ思い出の品があったりと、「ものとの縁」は簡単には切れない。自宅に仕事道具を置かなければならない人もいるし、集合住宅では十分な収納がない場合も多い。「狭いから、捨てなくては」と思い詰めてしまうと、ものへの愛着が強いほど、片付けがおっくうに感じられてしまう。「使用頻度は低いが捨てたくはない」ものは、シェアリングを活用して適切に配置していこう。

愛着があるものは無理に手放す必要はない。コレクションが趣味なら、こだわりのないカテゴリーのものを思い切って減らし、スペースを確保しよう。例えばバッグはレンタルに切り替える、などだ。それでも入り切らない場合は、外部収納サービスを利用するのも手だ。筆者は季節外の衣服と布団を預け、クローゼットの空いたスペースに本や電子機器を収納している。

「どう分類してよいのか」と戸惑ってしまったものは、まとめて1つの箱に入れ「アーカイブ」と書いておこう。日付を大きく記載するのがおすすめだ。判断は保留し、半年後に出して扱いを決める。

職場の書類整理と同様、部屋の荷物もフォルダ内を定期的に点検しよう。いま頻繁に手に取る本と、半年後に読みたい本は同一ではない。洋服はもちろん、本棚や書類ケースも季節の衣替えが大切だ。毎週末に30分、フォルダ分けとアーカイブを繰り返すことで、必要なものが必要な場所にある、筋肉質な部屋を維持することができるだろう。

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愛着なければフリマアプリで

メルカリに出品されたゴルフクラブ

「高価なのでもったいないが、愛着はそこまでない」というものなら、インターネットのフリマアプリにとりあえず出品してみるのも手だ。筆者は最近、社会人1年目で買ったゴルフクラブ一式を、フリマアプリ「メルカリ」に出品した。出品からものの5分で落札され、購入時の価格の半分近くが返ってくる形で手放すことができた。

「いつか使うかもしれない」ものでも、レンタルや中古品で簡単に手に入るご時世だ。特別な愛着のないものは、売るか、人に譲って、スペースを節約しよう。

(整理収納アドバイザー 米田 まりな)

[NIKKEIプラス1 2021年6月26日付]