腕時計、豊作の年 ニューノーマルは「新作すぐ買える」腕時計 基礎講座2021(1)

2021/6/3

腕時計にもニューノーマルが到来しています。超絶デザインや複雑機構の新作が誕生し、オンライン発表会、サステナブルへの取り組みが一段とすすみました。さあ、某新聞社の記者と編集長の凸凹コンビと一緒に2021年のホットな時計の世界を旅しましょう。




昨年、大物の発表を回避したブランドもけっこうあったので、今年は当たり年っぽいです。

そういえば、シチズンが久しぶりに良さげな機械式出したんでしょ?グッチもイケてる機械式の新作発表したし、こりゃまた目が離せないね。

じょっ、情報早いっすね。
(この人どこでそんな最新情報入手してるんだ……。)

早いって言えば、情報だけじゃなくって入荷も早いって聞いたけど。

そうなんです。かつては発表から納品までの間が半年空くのもザラでしたけど、今年は発表直後に店頭に並ぶモデルも多いですから、販売店にとっては「ジャストインタイム」って感じかもしれませんね。

ウォッチズ&ワンダーズ2021

スイス・ジュネーブで開催してきた2大時計フェアが新型コロナ感染拡大の影響で2020年に中止になりオンラインフェアにとって代わった。2021年は参加ブランドを増やして4月上旬に実施された。

シチズン時計の「ザ・シチズン」新作

シチズン時計が8月に送り出す高級機械式時計。新たに開発した自社製機械式ムーブメントを搭載し、精度と審美性を追求したモデルだ。

グッチが機械式の新作

自社製の薄型ムーブメントを搭載した「GUCCI 25H」をはじめ、数百万から数千万円の高級価格帯のモデルを相次ぎ投入した。

ワカマツ編集長

時計、ファッション、車好きな某新聞社編集長。思索の場は喫茶「コグマ」。

安土さん

喫茶「コグマ」マスターで、実は元時計技師。映画好きの親分肌。

川辺さん

編集部きっての時計情報通。おしゃれで仕事もできるオトコを目指す。

監修:安藤夏樹(プレコグ・スタヂオ) イラスト:中村恵利加


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【2020年の腕時計基礎講座はこちら】

【第1回】「何もない文字盤」 挑発する時計の正体

【第2回】「正装」は服だけじゃなかった ドレスウオッチの基本

【第3回】キャラを演じる腕時計 スタローンに似合うブランドは

【第4回】ルパン三世に「相棒」の右京…ヒーローの腕に光る時計

【第5回】時計とスポーツに歴史あり 公式タイムキーパーとは

【第6回】シャネル・ブルガリ・グッチの時計 業界驚かす実力

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【2019年の腕時計基礎講座はこちら】

【第1回】機械式かクオーツか、それが問題だ

【第2回】ああ、愛しきクロノグラフ

【第3回】たかがカレンダー、されどカレンダー

【第4回】ワールドタイム、世界は私を中心にまわっている

【第5回】薄いのがお好き? 厚いのがお好き?

【第6回】洒落者の腕元を飾る○□△


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