50枚の付箋に書き出す

売りを見つける方法についても、編集者時代の経験に基づいたヒントを送っている。その中の一つが、「付箋ワーク」だ。

あるテーマやコンテンツについて、思いつくことや疑問を1枚に1つずつ書き出し、50枚の付箋を並べるというもの。とはいえ、始めは10枚書き出すのがやっと。著者は、「五感」で考えたり、「5W1H(なにが、誰が、いつ、どこで、なぜ、どんなふうに)」や「anything else(ほかになにか?)」という問いを自分自身に投げかけたりして、発想を広げていたという。

付箋に書きつけた疑問はインターネットで検索する前にじっくり考える、自分の足を使って調べるなど、言葉づくりの前段階での力の入れように、驚かされる。どうしてここまでするのか。

著者は「書き手がひきつけられている、それがわかる言葉が惹句」と言う。読み手をひきつけるためには、まずは書き手が「伝えたいこと」に、ほれ抜かなくてはならないのだ。物事の見方、捉え方を深めたい人にとって、大きな示唆となる一冊。

今回の評者 = 安藤奈々
情報工場エディター。8万人超のビジネスパーソンに良質な「ひらめき」を提供する書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」編集部のエディター。早大卒。

なぜか惹かれる言葉のつくりかた

著者 : 能勢邦子
出版 : サンマーク出版
価格 : 1,540 円(税込み)

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