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社長時代は進んで表に立ち、スポンサー獲得に努めた=新日本プロレス提供

社長時代は進んで表に立ち、スポンサー獲得に努めた=新日本プロレス提供

業種や規模はもちろん国境をも軽々と飛び越えて次々に効果的な策を打ち出し、企業を成功に導く。こうした「プロ経営者」と呼ばれる人たちの一人がハロルド・ジョージ・メイ氏だろう。赤字状態だったタカラトミーの社長となるや、わずか数年で最高益へと業績をV字回復させた。そのメイ氏は2018年、新日本プロレスリングの社長に就いて、新たなファンを呼び込んだ(2020年10月に退任)。メイ氏の「仕事人秘録」の最終回となる第23回では、新日本プロレスで実践した「社長マーケティング」を語ります。

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直面する問題はスポンサーをいかに開拓するか。女性にも訴求できるなどアピールポイントは多いが、数字的にはそこまで届いていない。

いまの新日本プロレスの課題の一つが、スポンサーをいかに増やすかということです。ビジネス的には復活して順調に推移し、注目されてもいます。お客さんも入り、ロイヤルカスタマーも多い。もっとスポンサーがついても不思議ではないはずです。

ファンの年齢層は幅広く、国内外に多数います。スポーツは男性ファンが多いのが一般的ですが、女性が約4割を占めることも特筆すべきでしょう。多彩なコラボレーションも可能です。新日本プロレスには多くの選手がいます。それぞれに個別のイメージがあり、豊かな個性があります。選手は一人ひとりが個々のブランドなのです。

コミカルな選手もいるし、怖さが売りの選手もいる。女性人気が高い選手も多数います。それぞれが別々の企業ブランドに合わせることもできるでしょう。でも残念なことに、まだ社会的な偏見や誤解が残っています。

私が新日本プロレスの社長になった理由の一つは、そういった偏見や誤解を少しでも払拭したいからです。だから、試合前にファンの方にあいさつしたり、記念撮影をしたりしています。インタビューを積極的に受けているのも、企業のイメージに貢献できると思っているからです。

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