「バブルサッカー」という新スポーツを知っているだろうか? ネットで海外の動画を見てびっくり。ビニール製の球体スーツをかぶり、自らボールのような格好をした選手たちがぶつかりあっては弾け飛び、転がっている。笑えるし、面白そう。日本でも体験できると知り、記者(42)が挑戦してみた。
重さ約11キロの球体スーツ
平日の夕方に訪れたのは、東京タワーそばにある室内型のフットサルコート。「頭からすっぽりかぶってください」。主催者から言われて、「バンパー」とも「バブル」とも呼ばれる、直径約1.5メートルの球体スーツを身に着けてみた。重さは約11キロあるという。最初は内部がとても狭く感じられ、ちょっと息苦しい。
ウオーミングアップで走り回るうちにこの圧迫感には慣れた。ただ体を動かしていると内部に熱気がこもり、ボールや選手など外がよく見えない。転んだ後、立ち上がるのは一苦労。いったん正座をしてから立ち上がるといった、コツが必要だ。次第に重さも負担に感じ、汗が大量に噴き出す。体力をかなり消耗することが分かった。
ノルウェーのTV番組で誕生
バブルサッカーはノルウェー生まれ。主催者によると、5年ほど前、テレビのサッカーバラエティー番組で考案され、投稿された動画で広まった。欧州などでは大会が開かれているという。
日本では今年2月ごろから、いくつかの団体が東京や大阪などでイベントや大会を開いている。今回はネットで探したイベントに参加した。通常は5~10人のチームでの参加となるが、記者は大学時代のゼミ仲間だという男性4人、女性2人のグループに加えてもらった。
新しいスポーツだけに、「ルールはガッチリと決まっているわけではない」とのこと。設定はフットサルに近い。コートは縦約16メートル、横約12メートルで、ゴールやボールはフットサルと同様のものを使っている。サッカーのようにオフサイドはなく、スーツを身に着けているのでハンドの反則もない。前後半5分間ずつ、1チーム5人で交代は自由。ルールが難しくないことも人気の要因のようだ。