星☆を眺めてうっとり お薦めの天文台トップ10
最近、星の観察を楽しむ女性たちが増えている。大きな望遠鏡を活用した観望会を開く天文台も多い。丁寧な解説や交通の便のよさなども加味しお薦めの場所を女性の専門家に聞いた。
最先端と歴史を楽しむ
「最新の研究に触れながら歴史ある望遠鏡・ドーム群を見学するならここ」(粟野諭美さん)、「高いステータスを感じる一方、気軽に見学もできる。建物もレトロでステキ」(かわいじゅんこさん)(1)年末年始(2)第2土曜日前日の金、第4土曜日(要予約、入れ替え制)(3)無料(4)0422・34・3688
展示が充実、イベントも多く
南十字と蛍、南国の風情に酔う
夜空の暗さで迫力満点
日本最大、200センチの望遠鏡
ホテル「森のアトリエ」に併設。「おしゃれな施設がうれしい」(小野田淳子さん)(電)0967・62・3006
「宿泊施設もあり親子連れの観測には最適」(江原順子さん)という児童館。(電)079・267・3050
標高1450メートルのホテル4階。「星空観察会は毎夜。露天風呂もお薦め」(田口千恵さん)(電)050・5443・6483 ※セラヴィリゾート泉郷予約センター
正式名称はりくべつ宇宙地球科学館。「低緯度オーロラの観測成果も」(吉住千亜紀さん)(電)0156・27・8100
天文ボランティアのユニークな自主企画イベントが多い。(電)0279・70・5300
表の見方 点数は選者の評価を換算。(1)主な休館日、※祝日などの場合は次の平日休み。夏休みなどは開く場合あり(2)本格的な天体観察ができる日(中止や変更あり)(3)観望会などへの参加料(大人1人の通常料金。宿泊代など別)(4)電話番号 写真は1位以外は各施設提供
■星空散歩 手軽にじっくり
1位の国立天文台三鷹や2位の仙台市天文台は都市型だが、4位以下にはコテージやホテルに併設された天文台が並んだ。帰りを気にせず、じっくり星を楽しめるのが最大の魅力だ。
近年は2年前の金環日食など注目される天体現象が多い。また、インターネットのSNS(交流サイト)などで星々の観測情報を共有しやすくなったのも女性ファンが増えている一因ではないかといわれている。
4月中旬には2年ぶりの火星接近が観測されたばかり。10月にはほぼ日本全国で観測できる皆既月食などが控える。11月18日はしし座流星群の極大といって、最も多く流星が見られる。天文台で学びつつ、夜のレジャーを楽しんではいかがだろう。
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調査の方法 観望設備や解説の充実度、観光資源などを勘案し、天文台に詳しい女性専門家がお薦めを原則10以上順位付けして選んだ。選者は以下の通り(敬称略、原則五十音順)
粟野諭美(岡山天文博物館館長)▽岩城朱香(ビクセン)▽江原順子(アイソテック社長)▽小野田淳子(宗像ユリックスプラネタリウム解説員)▽小野智子(国立天文台広報専門員)▽景山えりか(星とお茶のコンシェルジュ)▽かわいじゅんこ(プラネタリウム・プランナー)▽駒井仁南子(プラネタリウム解説員)▽田口千恵(宇宙かふぇ)▽武井咲予(星のソムリエ/星空公団)▽永田美絵(コスモプラネタリウム渋谷解説員)▽野崎洋子(東大和市立郷土博物館学芸員)▽野田佳代子(星空さんぽ編集部)▽平野都子(天文ボランティア)▽吉住千亜紀(和歌山大学工学自然科学系特任助教)