達人お薦め 旅先で立ち寄りたい朝市10カ所
旅先で迎える朝。せっかくなら早起きして産地ならではの新鮮食材を楽しみたい。取れたての魚介類や野菜が手に入る朝市を、旅経験が豊富な専門家に選んでもらった。
名物のイカ、一夜干しからバーガーまで
名物はなんといってもイカで、活イカのほか、一夜干し、イカゲソ、イカシューマイなどの加工品と様々な商品がそろう。「イカバーガーや、活イカ用に開発されたしょうゆを売る店もある」(白木信彦さん)。買った干物をその場で焼いて食べることもできる。(1)午前7時半~正午(2)元日のみ(3)JR筑肥線唐津駅から徒歩5分の唐津バスセンターから昭和バス呼子行きで30分、呼子で下車(4)(電)0955・82・3426
1000年を超える歴史
海鮮丼も楽しみの1つ
赤カブ漬けや民芸品
新鮮な魚・おいしいトマト
生鮮食品から日用品まで品数豊富。「毎月第2、4土曜日には誰でも参加できる競り市がある」(大平伸予さん) sasebo-asaichi.com/
大規模で種類が豊富。「漁港の雰囲気がよい」(古賀学さん) minatonichiyouasaichikai.com/
「昔ながらの湯治場の朝市」(井門隆夫さん)4月20日~11月の開催期間中は無休 (電)0233・76・2211(肘折温泉観光案内所)
マグロが水揚げされる漁港。「多彩なマグロの食べ方を満喫できる」(佐藤喜子光さん) www.misaki-asaichi.com/
「白壁土蔵、格子窓の城下町に400年続く光景がなじむ」(中尾隆之さん)(電)0779・69・9520(七間朝市事務局、平日午前のみ)
表の見方 数字は選者の評価を点数にした。名称、カッコ内は所在地。(1)開催時間(2)休業日(3)交通手段(4)問い合わせ先、URLは最初のhttp://省略。記事中のリンクは掲載時のものです。2位の写真は石川県観光連盟、3位は中尾隆之氏提供
■地域の食文化 色濃く
「朝市に行くとその土地の本当の姿が見える」(旅行作家の中尾隆之さん)。方言を交えて話す地元の人々とのふれ合いが楽しい。
ランキングに漏れたが宮城県名取市の「ゆりあげ港朝市」を強く推す専門家もいた。東日本大震災の津波被害を受け休止していたが、昨年再開。毎週日曜日に開催している。熊本県菊池市の「湯ったり菊池の軽トラ朝市」もユニーク。毎月第4日曜日、農産物を積んだ軽トラックが約50台集まる。新しい町おこしとしても注目されている。
朝市は品物の数や種類は日によって違うし、営業時間も出店者によってまちまち。天候次第では急に閉店することもある。そんなハプニングも含めて地元の雰囲気を堪能したい。
◇ ◇ ◇
調査の方法 専門家への取材から新鮮食材が楽しめる午前中開催の全国の朝市を30カ所選び、専門家11人にお薦めを選んでもらった。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)
雨宮健一(KNT-CTホールディングス国内旅行部)▽飯出敏夫(温泉ライター)▽井門隆夫(井門観光研究所所長)▽岩佐十良(雑誌「自遊人」編集長)▽大平伸予(阪急交通社)▽古賀学(松蔭大学観光メディア文化学部教授)▽佐藤喜子光(NPO法人地域力創造研究所理事長)▽白木信彦(昭文社「まっぷる」編集部)▽津田令子(トラベルキャスター)▽土井正和(旅ライター)▽中尾隆之(旅行作家)
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