小原さん「それぞれの国民感情はどう影響しますか」

韓国では日本製品の不買運動が続き、対日感情は好転していません。半面、「反日疲れ」のようなムードがあり、関係改善への期待も高まっています。日本でも約束を守らない韓国への不信感が広く根付く半面、韓国文化に親しむ若者や女性らの姿は変わりません。「愛の不時着」などの韓国ドラマや映画が同国に関心の薄かった層にも広がっています。韓国でも日本のアニメ映画「鬼滅の刃」が公開され、親しまれています。

交流が増えると、相手国への印象も改善する傾向があります。2018年に1千万人を突破した両国の往来が再開し、盛りあがりを取り戻せるかが外交にも影響します。

岡田さん「今後の見通しはどうでしょうか」

厳しい状況が続くと思わざるを得ません。日韓両政府ともに米国の視線を感じつつ当面は相手に抑制的な態度をとるでしょうが、文氏に支持層の反発を覚悟してでも日本に歩み寄る行動力はみえません。徴用工問題では、五輪後にも日本企業の資産が売却、現金化されるとの見方があります。両政府が打開案で合意し、韓国側で原告を説得できるかは時間との闘いです。

中期的には、秋までにある日本の衆院選や「ポスト文」を決める22年3月の韓国大統領選が、日韓関係の変数になります。日韓は北朝鮮の核・ミサイルの脅威に直面し、米国を交えた安全保障のトライアングルが欠かせません。日韓修復に乗り出すバイデン政権の動きにも注目です。

ちょっとウンチク

注目されるダブル市長選

4月7日投開票のソウル、釜山両市長の補欠選挙に関心が集まるのは、ソウル市長や道知事ポストが大統領への登竜門だからだ。接戦が予想されるなかで、保守系や中道派の市長が誕生すれば、次期大統領選の有力候補に浮上する。

与党候補が首都決戦を制すると、大統領選に弾みがつく。日本により厳しい立場をとる革新政権が2代続く可能性が高まる。逆に2敗するようなら文在寅大統領がレームダックに入るとの見方が多く、歴史問題で日本に妥協しにくくなりそうだ。日本人観光客の多い韓国第2の都市・釜山とあわせ、ダブル市長選は日本人にも見逃せない。(編集委員 峯岸博)

■今回のニッキィ
岡田 さやかさん 編集プロダクション勤務。新型コロナウイルスの感染拡大を機に、毎日1万歩をめどにウオーキングにいそしむ。「一人でも友達とでも、歩くと気分転換になる。長く続けたい」
小原 瑠夏さん 素材メーカー勤務。アフリカ楽器で、共鳴箱につけた金属などの棒を指ではじくカリンバの演奏を1月から始めた。「独学だが、映画音楽のメロディーなどを奏でると癒やされる」

[日本経済新聞夕刊 2021年3月8日付]

「ニッキィの大疑問」は原則月曜掲載です。


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