携帯電話料金は、家族の人数が増えるほど家族割やキャリアばらばら問題などが複雑に絡み合う。ケータイジャーナリストの石野純也氏とともに、実際の家族をモデルケースにして請求金額やデータ使用量などを見ながら料金プランの最適解を探った。家族構成や利用キャリアが異なる7つの家族の見直し結果を、4回に分けて紹介する。

※日経トレンディ2021年4月号の記事を再構成

ケータイジャーナリスト 石野純也氏(写真左)
出版社にてIT関連の雑誌、書籍を担当。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業への取材を行う

相談者1 プロフィール 岩永和代さん(46、写真右)
●見直し対象家族/夫(48)、長女(18)、次女(16)、長男(13)、三女(8)
●自宅通信回線/J:COM、SoftBank Air

家族割を使いこなして最安を達成 重視する項目で“2派閥”に分ける作戦も

石野 まず現状の把握が重要です。4人のお子さんも含めて、家族6人全員がスマホですか?

岩永 はい。家族はそれぞれ1台ずつ持っていて、私は仕事用も含めて2台持ちです。私と高校生の長女、次女はソフトバンクで、50GBまで使える「ウルトラギガモンスター+」に加入しています。中学生の長男と小学生の三女はキッズケータイも考えたのですが、スマホがいいというので料金の安いワイモバイルです。

 夫一人だけが元から使っていたauですね。仕事の都合でキャリアメール必須のため変更が難しい。プランは「データMAX5G」という、データ容量無制限のものを選んでいます。

石野 みなさんのデータ容量がかなりリッチですね。月々のデータ使用量を見てみましょう……。やはり、残量が結構ありますね。

岩永 そうですか。長女が一番たくさん使ってますね。家ではWi-Fiにつないでネットをしているものの、スマホで動画を見すぎることもあるかと思って、大容量のプランにしていました。実は、次女と私はそこそこ使う程度なんですよね。でも面倒でそのままに……。

石野 なるほど。この4台の端末のプランを変更するのが先決ですね。

岩永 ソフトバンクから安いプラン「LINEMO」が出ると聞いたんですが、全員乗り換えた方がいいでしょうか。

NIKKEI STYLE

2
この記事をいいね!する
この記事を無料で回覧・プレゼントする

日経トレンディ5月号

【最新号のご案内】日経トレンディ 2024年5月号
【巻頭特集】健康常識の真実100
【第2特集】保険大賞2024
【SPECIAL】板垣李光人インタビュー
発行・発売日:2024年4月4日
特別定価:780円(紙版、税込み)
Amazonで購入する