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うららかな春 子連れで満足、美術館・公園ベスト10

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NIKKEI STYLE

春の晴れた日には屋外でアート作品に親しめる美術館や公園施設に出かけてはどうだろう。開放感を味わいながら現代美術家の迫力ある作品を鑑賞できる。美術やレジャーに詳しい専門家に子ども連れで出かけられるお薦めを聞いた。

1位 彫刻の森美術館(神奈川県箱根町) 880ポイント

山々に囲まれハイキング気分

 東京ドーム1.5個分の約7万m2の広い庭園は「美術館がそのままハイキングコースになったような」(勅使河原純さん)景観で、箱根の山々を背景に近・現代の著名な彫刻家らの作品約120点を楽しめる。仏の彫刻家ニキ・ド・サン・ファールによる高さ5メートル、横2.3メートルの大作「ミス・ブラック・パワー」(写真)は迫力満点。周りに柵のない作品はごく間近で見られる。ブロンズ彫刻のヘンリー・ムーアの作品も必見だ。
 子どもたちが遊べる「遊戯彫刻」も魅力の1つ。色鮮やかな巨大なハンモック「ネットの森」やダイヤモンドの結晶構造を拡大したジャングルジムは体全体でアートを体感できる。野外のほか巨匠パブロ・ピカソの作品約300点余りを順次公開するピカソ館や散策で疲れた足を休める足湯も人気。「首都圏で子どもが楽しめる美術館といえばここ」(馬場典子さん)。土曜日は大人1人につき小中学生5人まで入場料が無料になる。(1)1600円/800円(2)なし(3)0460・82・1161
2位 金沢21世紀美術館(金沢市) 660ポイント

ガラス張りの建物、作品と一体に

 金沢市の中心にある現代美術を収蔵した美術館。有名な建築家ユニット「妹島和世+西沢立衛/SANAA」が手掛けた地上1階、地下1階の円形総ガラス張りの建物と一体となったアート作品を評価する声が多かった。
 建物を取り囲む芝生に点在する12本の筒はドイツ生まれのフローリアン・クラールの「アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3」。アルゼンチンのレアンドロ・エルリッヒによる「スイミング・プール」(写真)は視点によってプールの内外にいるように感じられる作品だ。
 「子どもが屋外で楽しそうに走り回れる」(青野尚子さん)ほか、屋内の自主企画は「海外の注目作家の個展を多く開催」(馬場さん)(1)交流ゾーンは無料。展覧会ゾーンは有料(2)年末年始。展覧会ゾーンは月曜日(祝日は開館し翌日休)も(3)076・220・2800
3位 十和田市現代美術館(青森県十和田市) 529ポイント

街に溶け込む芸術

 「アートの街」を目指す十和田市の中核を担う。美術館のある「官庁街通り」に作品が点在。美術館前の「フラワー・ホース」(韓国の芸術家チェ・ジョンファ作)や青森県出身のポップアート作家の奈良美智の「夜露死苦(よろしく)ガール2012」が描かれた壁面など、作品探しも楽しい。
 草間彌生の「愛はとこしえ十和田でうたう」(写真)は家族づれに人気。「遊べるアートとして街になじみつつある」(高橋綾子さん)(1)510円/無料、屋外は無料(2)月曜日(祝日は開館し翌日休)、年末年始(3)0176・20・1127
4位 モエレ沼公園(札幌市) 520ポイント
 公園全体をひとつの彫刻とし、彫刻家イサム・ノグチがデザインした。東京ドーム約40個分の地には「モエレ山」や最大噴上高25メートルに及ぶ「海の噴水」、水遊びができる「モエレビーチ」などがある。「スライドマウンテン」(滑り台)といったノグチがデザインした遊具が126基あり「遊びながらアートを体感できる」(市来恭子さん)(1)無料(2)なし(園内施設ごとに定休日あり)(3)011・790・1231
5位 アルテピアッツァ美唄(北海道美唄市) 518ポイント
 美唄出身でイタリアを拠点に活躍する彫刻家の安田侃(かん)が作る野外彫刻公園。閉校した小学校跡地を中心に約40点の彫刻が点在する。「アートが人間と自然をつないで共生する」(高橋綾子さん)、「すべての作品に触れていいのがうれしい」(古屋江美子さん)(1)無料(2)火曜日、祝日の翌日(日曜除く)、年末年始(3)0126・63・3137
6位 鹿児島県 霧島アートの森(鹿児島県湧水町)
 (1)310円/150円(2)月曜日(祝日は開館し翌休日)、年末年始(3)0995・74・5945
7位 養老天命反転地(岐阜県養老町)
 (1)710円/300円(2)月曜日(祝日は開館し翌休日)、年末年始(3)0584・32・0501(養老公園事務所)
8位 越後妻有大地の芸術祭の里(新潟県十日町市、津南町)
 (1)無料(屋内施設ごとに入館料)(2)なし(屋内施設ごとにあり)、屋外作品は4月下旬から順次公開(3)025・761・7767
9位 札幌芸術の森 野外美術館(札幌市)
 (1)700円/無料(2)なし、開館期間は4月26日~11月3日(3)011・592・5111
10位 美ケ原高原美術館(長野県上田市)
 (1)1000円/700円(2)なし、開館期間は4月26日~11月16日(予定)(3)0268・86・2331

 表の見方 数字は選者の評価を点数にした。美術館や施設名、カッコ内は所在地。(1)大人1人の入館料/小中学生の料金、すべて小学生以下は無料(2)休館日(3)電話番号、写真は各施設提供

子どもと楽しめる作品多く

海外にはオランダのクレラー・ミューラー美術館のように屋外に彫刻作品を置き、地域の人々に広く親しまれる工夫を凝らした美術館がある。1位の彫刻の森美術館はこうした事例を参考に1969年、国内初の屋外美術館としてオープンした。

「屋外美術館の魅力の1つは幼い子ども連れでもまわりに気兼ねする必要なく鑑賞できる点」(ライターの古屋江美子さん)だ。子どもが喜ぶ色彩豊かな作品が多く、場所によっては作品に触れることも可能。芝生の上でピクニックができるなどのんびり過ごせる。

2位の金沢21世紀美術館のように「建物と一体化させた作品(コミッションワーク)を置く美術館は増えている」(美術評論家の勅使河原純さん)。街全体を巻き込んで美術を日常に広く開放していく狙いだ。

こうした「市民が日常的にアートに触れられる空間作りは今後も増えていくだろう」と名古屋芸術大学美術学部准教授の高橋綾子さんは指摘する。3位の十和田市現代美術館は成功しているケースだ。

屋外といっても美術家の思いを表したアート作品が設置された特別な場。間近で見られる機会を維持できるように管理の難しさを超えて屋外に置いていることなどを考慮し、鑑賞する側もマナーをふまえて接するようにしたい。

  ◇  ◇  ◇  

 調査の方法 屋外で芸術作品を鑑賞できる全国の美術館や公園、レジャー施設などのリストを作成。美術やレジャーに詳しい専門家12人に家族で訪れるのにお薦めの場所を選んでもらった。主な評価項目は(1)幼児連れでも気兼ねなく楽しめる(2)大人も楽しめる作品がある(3)アクセスのしやすさや施設の充実度。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)

 青野尚子(ライター)▽市来恭子(昭文社「まっぷる家族でおでかけ」担当)▽後小路雅弘(九州大学大学院人文科学研究院教授)▽窪田研二(キュレーター)▽高橋綾子(名古屋芸術大学美術学部准教授)▽高橋信裕(常磐大学コミュニティ振興学部教授)▽勅使河原純(美術評論家)▽馬場典子(ぴあmook「日本の美術館ベスト250完全案内」編集長)▽福島佳代子(ウェブマガジン「artscape」編集部)▽古屋江美子(ライター)▽山下治子(美術館雑誌「ミュゼ」編集長▽山田祐子(井門観光研究所)

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