春の陽気に誘われ、家族で遊びたい公園 東西20カ所
春の陽気に誘われて家族と気軽に出かけるのにもってこいの場所のひとつが公園。予約なしでふらりと寄れて入園料などが無料のところも多い。そこで東日本と西日本にわけて専門家に家族連れが一日遊ぶのに向いているお薦めの公園を聞いた。
<東日本>
至る所に大きな花畑
「1日ですべてのエリアを回るのは無理。テーマを決めて訪れるのがおすすめ」(有木美紀代さん)、「起伏が少ないので広がりを堪能できる。海も見え、心がすっきりしそう。自然素材の遊具もあり、自然観察以外にも様々な楽しみ方ができる」(須磨佳津江さん)(1)午前9時半~午後5時※(2)400円(小中学生80円)(3)(電)029・265・9001(4)常陸那珂有料道路「ひたち海浜公園IC」
大観覧車で空中散歩
巨大な遊具で遊ぼう
遊覧船に揺られゆったり
田園風景美しく
(1)午前9時半~午後4時半※(2)3月中は無料(3)(電)0258・47・8001
(1)午前9時~午後4時(2)大人200円、小中生50円(3)(電)03・3350・0151
(1)午前7時~午後10時(午後9時まで)(2)無料(3)(電)011・790・1231
(1)午前8時半~午後6時半(2)無料(3)(電)0282・86・5855
(1)入園自由(2)無料(3)(電)03・3469・6081
<西日本>
ちびっこプールやボート遊び
夏目漱石の俳句の句碑がある「出水地区」は清らかな水が湧き、文学的な雰囲気。「上江津地区」では湖でのボート遊びが楽しい。「市民の水道水が100%地下水という熊本ならではの水と緑の公園。サイクリングやピクニックが楽しめ、子どもも安心して水とふれあえる」(小野寺智弘さん)、「水前寺江津湖湧水群は平成の名水百選にも選ばれ、水前寺成趣園とともに熊本のシンボルの1つ」(入江さん)(1)入園自由(2)無料(3)(電)096・360・2620(4)市電「市立体育館前」
太陽の塔見上げ散策
観覧車から玄界灘望む
たくさんのシカがお出迎え
日本庭園でゆったり
(1)首里城公園は午前8時半~午後6時、海洋博公園は午前8時~午後7時半(2)無料(3)(電)098・886・2020(首里城)0980・48・3140(海洋博)
(1)午前9時半~午後5時※(2)大人400円、小中生80円(3)(電)0824・72・7000
(1)午前9時~午後5時※(2)大人400円、小中生80円(3)(電)0952・55・9333
(1)入園自由(2)無料(3)(電)0836・54・0551
(1)午前9時~午後5時※(2)無料(3)(電)0120・816・892
表の見方 数字は選者の評価を点数化。公園名(カッコ内は所在地)(1)開園時間、※は季節変動あり(2)大人1人入園料(3)問い合わせ先(4)最寄りの駅やインターチェンジ、写真は各施設提供。
■花や草木…自然と触れ合おう
子ども連れと大人だけの時ではニーズは異なるが、結果的には子どもからシニアまで幅広い年齢層に対応した"百貨店型"の公園がずらりと並んだ。
一日遊べるとなると規模の大きい公園が多く、全国に17カ所ある国営公園のうち、8カ所が東西で選ばれた。園の広さや施設の充実度は高い。入園料がかかる施設が大半だが、民間のテーマパークなどに比べればずっと安い。
西日本で1位の「水前寺江津湖公園」は全国的に有名とは言い難いが水辺の光景が美しく、多くの専門家が推した。春は菜の花やチューリップ、桜などの鑑賞によい。
花と緑にあふれる公園は多い。中でも東日本1位の「国営ひたち海浜公園」にある450万本のネモフィラが咲く花畑は日本最大の規模。4月下旬から楽しめそうだという。一方、新宿御苑や代々木公園、万博記念公園や奈良公園などは都会のオアシス。街中にありながら、弁当を持っていくだけでピクニックを楽しめる。オンとオフを切り替える場として活用してみたい。
◇ ◇ ◇
調査の方法 家族で楽しめそうな公園を一般財団法人公園財団への取材などをもとに東日本で35、西日本で30カ所選出し、専門家にお薦めを5カ所以上選んでもらって点数化した。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
雨宮健一(KNT-CTホールディングス国内旅行部)▽有木美紀代(子育てグループ「空っ風キッズ」代表)▽入江彰昭(東京農大環境緑地学科准教授)▽小野寺智弘(日本旅行経営管理部マネージャー)▽川端清道(一般社団法人日本公園緑地協会企画事業部企画担当部長)
▽須磨佳津江(元NHKアナウンサー)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽村田昌久(はとバス定期観光部)▽森本千尋(公園管理運営研究所部長)▽旅行情報誌「じゃらん」編集部
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