だてじゃありません、サングラス 青い瞳に秘密外国人の不思議(3)

目が太陽からの紫外線を過剰に浴び続けると、水晶体などの組織がダメージを受けて白内障を引き起こし、失明につながるケースもある。

着用呼びかける米国、オーストラリアの事情

虹彩の色の薄い欧米人は紫外線を過剰に浴びるリスクが高く、米環境保護庁によれば、米国では2200万人以上が白内障を患っている。同庁は、紫外線から目を守るため、外出する際は「毎日、曇りの日であっても、紫外線カット機能を持ったサングラスを必ずかけるよう」国民に呼びかけている。

夜景に映える東京スカイツリー。東京五輪などで来日する欧米人には抑え気味の照明の方がうけるかもしれない=共同

上空のオゾン層が薄く降り注ぐ紫外線の量が多いオーストラリアは、1980年代に本格的な紫外線対策を導入。特に子供の健康被害予防に力を入れており、子供にサングラスの着用を義務付けている学校もある。

欧米人がいつもサングラスをしている背景には、こうした国を挙げての教育・啓蒙活動があるのかもしれない。

日本でも実は、紫外線対策のひとつとしてサングラスの使用を勧める眼科医は多い。松本医師は「紫外線は年々蓄積されるため、子供のころからの対策が大切」と述べ、子供が屋外で長時間運動する時などはサングラスの着用を勧めているという。

日本でも夏の日差しは年々強くなる一方。まだまだ定着していないサングラスだが、目の健康を考えれば、欧米のように日常の必需品となる日も案外、近いかもしれない。(ジャーナリスト 猪瀬聖)

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