だてじゃありません、サングラス 青い瞳に秘密外国人の不思議(3)

白人の中でも、特に北欧系に青い瞳が多いとされる。これは、緯度の違いからくる日照時間や日射量の差が関係しているとみられている。

日本人と欧米人の明るさに対する感度の違いを示すもうひとつの例は、屋内の照明だ。欧米を旅行すると、地下鉄の構内の照明が非常に暗く感じることがよくある。 ちょっとおしゃれなレストランで食事をした際、テーブルを照らす照明が暗すぎて、メニューが読みにくかった経験を持つ人もいるだろう。松本医師は「虹彩の色の薄い欧米人は、暗いところでも日本人より明るく感じている」と指摘する。

ソチ五輪の聖火台を映し出すサングラス。同じ光でも欧米人は日本人より眩しく感じるという=ソチ(共同)

世界の照明事情に詳しいライティング・プランナーズ・アソシエーツ(東京都渋谷区)の田中謙太郎取締役は、「米国のオフィスの照明は、300ルクス程度に設定されている。これに対し日本のオフィスは700~1000ルクスが標準」と話す。

オフィスの照明にも表れる好み

単に明るい暗いだけではなく、光の質に関しても好みの違いがあるようだ。田中氏によれば、日本人が好むのは蛍光灯のような明るく白い光。

対する欧米人はオレンジがかった光や、部屋全体に柔らかい雰囲気を醸し出す間接照明を好むという。「米系証券会社の東京オフィスの照明設計を引き受けた際、ディーリングルームは電球色のライトと間接照明にするよう指示された」(田中氏)

ある日本人女性は、こんな経験を話す。「日本を訪れた英国人の友人と東京都内の公共スパ施設へ行った時のこと。お風呂に入った後、畳敷きの休憩室で、2人で寝そべったのですが、その時彼女に『なんで日本人はこんな眩しい明かりの下でリラクゼーションできるのか』と驚かれました。蛍光灯が煌々(こうこう)と照らす部屋は、英国人の彼女には明るすぎたようです」

サングラスに話を戻せば、欧米人が普段からサングラスをかけているのは、ただ単に眩しいからというだけではなく、深刻な理由もある。

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