だてじゃありません、サングラス 青い瞳に秘密外国人の不思議(3)

日射しがそれほど強い日ではないのに、サングラスをかけている欧米人をみかけることがある。最近は日本の芸能人やプロスポーツ選手の中にも人前でサングラスをかける人が目立つが、ファッションとしての場合がほとんど。欧米人がサングラスを愛用するのは、もっと奥深い理由があるようだ。

光の量を調整する虹彩

真新しい高層ビルが次々と建つ東京のオフィス街。道路に面したビルの1階には、テラス席を設けたおしゃれなレストランやカフェが続々オープンしている。前を通るついでに目をやると、ビジネスマンや旅行者風の欧米人の姿も目に付く。

欧米人だとすぐ気づくのは、顔の形や髪の色が違うこともあるが、サングラスをかけているからでもあるようだ。サングラスを愛用するのは欧米人だけとは限らないが、かけたままで食事をしたりコーヒーをすすったりする姿は、日本ではやはり目立つのだ。

インターネットで「サングラス」「欧米人」と打ち込んで検索をすると「なぜ外国人はいつもサングラスをしているのか」といった見出しが、画面の上から下までずらっと並ぶ。「光線」に対する感度の違いをうすうす感じている人は少なくないようだ。

専門家に聞くと欧米人、とりわけ白人がサングラスをするのには科学的根拠がある。目にまつわる様々な情報をブログで発信している奈良県大和郡山市の眼科医、松本拓也医師は、「白人は虹彩の色が薄いため」と説明する。

虹彩とは、いわゆる瞳のこと。白人の瞳が青く見える場合が多いのは、虹彩の色が薄いためだ。虹彩には目の中に入ってくる光の量を調節する役割がある。虹彩の色が薄いと目の中に入ってくる量が増える。

日本人は茶色の瞳が多いが、茶色は青色より光を通しにくい。したがって、同じ明るさでも白人は日本人に比べてより眩(まぶ)しく感じる。だから眩しさを抑えるため、サングラスが必要になるというわけだ。

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